法隆寺
冒頭に記述したように家は、竣工し、建主さんが住んでから、その建主さんと生涯にわたる家づくりの始まりなのです。
家は何百万個もの備品、部品などが相互にその役割を果しながら居住空間を保持しております。形のある物は確実にその性能が劣化し、装置もまた確実に機能劣化が始まるのです。
人間は、誕生した時点から滅する運命にあります。しかし家は、部材、備品など構成している装備をリニューアルし続ける事で半永久的な寿命を保持する事が可能なのです。
土台、柱などの構造木材などは、一定の環境を維持し、適切なメンテナンスさえ行っていれば100年、200年の寿命を保つ事が出来、1,300年前に建てられた法隆寺がいまだに現存する事からも、それが証明できます。
住宅業界は、売る家から、作って育てる家に根本的な意識改革が必要です。
ユーザーさんと
売る側の都合で、手前味噌な宣伝文句ばかりを氾濫させているのが、住宅会社の営業手法です。当然、へりくだってばかりでは、家づくりを計画する人の心を掴む事が出来ません。
また、それなりの情報が無ければ、建主さんの側も選択肢が多くなりません。
だからと言って、誇大宣伝とおぼじき内容の宣伝が多く目に付きます。
健康、快適、安全、安心、経済的などと当然のように羅列させる宣伝コピーですが、何を規準にして健康、快適、安全、安心なのかがさっぱり判らないものばかりです。
販売する側の勝手な概念が規準になっているのです。
実際に、住んで体験した建主さんの口から語られて初めて、家の性能の真相が判ります。それも、新築当初、3年後、5年後、10年後、15年後などと順を追って長年にわたり住んでいる建主さんから語って戴ける環境を作らなければなりません。
それには、定期的なメンテナンス、アフターフォローや人間的なお付き合いをも欠かす事のないようにしなければなりません。
確立した性能を担保され、更に、このような竣工後の対応を充分に果たしてこそ、建主さんが我々、施工工務店の営業マン的な役割を果たしてくれる事になるんのでしょう。
着工研修会の様子
受注した工務店だけで家づくりなどは敢行できないのです。
実際に工事現場で施工する方々は大工さん、基礎工事、左官工事、外壁工事、内装工事、電気、水道、冷暖房、厨房設備など多岐にわたります。それに資材、部材、什器備品などの納入業者さんが加わりますと家づくりの関係者は数百人にも及びます。
この多くの協力業者さん無くして、家づくりは貫徹しないのです。
ファース本部は、こうした協力業者さんを一同に介し、建主さんのご家族と一緒になって家づくりの真髄を語り合う「着工研修会」を指導しており、多くのファース加盟工務店で実践しております。これは、実際に工事を担当する人と経営責任者に対して、建主さんご家族をご紹介申し上げ、更に工程や施工現場での注意事項をヒアリングする研修会です。大きな目的は、協力業者さんと建主さんご家族との生涯のお付き合いを我々、工務店がコーディネートするイベントです。更にここに参集した協力業者さん無くして、家づくりも工務店経営も成立しない事を再認識して戴きます。
協力業者さんを下請け扱いにしては絶対にいけません。我々、工務店も協力業者さんも建主さんも家づくりに関わるも全てが、常に対等の立場なのです。
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