「NPO住宅110番・相談回答集」ファース本部代表・福地脩悦回答分

【カテゴリー】家の外回りについて

通気ができない通気層?

【投稿者】岐阜県羽島郡・HTさん(公務員・33歳・男)

【質問】
 このHPを見つけてから、いろいろと参考にさせていただいております。ところで、私は2ヵ月前に木造軸組工法の住宅を購入しましたが、水切りの納まりがおかしかったため通気層がとれていないことに気がつきました。
 わが家の水切り部の納まりは、土台の上に透湿防水シート、胴縁、水切り、長尺サイディング留め金具、サイディングの順で施工されています。このため、水切り裏側から通気をとることになりますが、基礎の上塗モルタルが胴縁と同じ厚さ、つまり水切まで塗られているため全く通気口が塞がれています。このような場合の修正方法は、どのようにしたらよろしいでしょうか?
 また、サイディングメーカーのホームページでは土台の上に水切り、透湿防水シート、胴縁、長尺サイディング留め金具、サイディングの順での納まり図となっているため、サイディングからもれた雨水等が透湿防水シートを伝い水切りの表側から排水されず、水切りの裏側からの土台や基礎を伝い排水される構造となっています。この点に関しても問題ありませんか?どうかご教授ください。よろしくお願いします。

【回答】
 水切りが胴縁の上についているということは、仰せのとおり、完全に間違えた施工法です。
 正しい施工法は、水切りの立ち上がり部分に透湿シートが被ってきて、その上から胴縁で受けることになります。このようにしますと仰せのとおり、通気層で受けた雨水が、最下部の水切りの上から外部に排水されます。
 本件の場合、通気層が埋まっており、十分な通気ができないでいることも考えられます。通気層は基本的に、サイディングの最下部から吸気して、最上部から排気することが前提です。サイディングが日射熱を受けますと、上昇気流を発生させて熱を逃がし、グラスウールの湿気を排気して、サイディングの乾燥度合いも維持できます。
 本件を改善するためには、モルタルの最上部(水切りの下)を表面から斜めに傾斜をつけて、モルタルを、水切りと20ミリくらいをカットします。コンクリートカッターという道具があり、施工は可能です。施工代金も20ミリのカットを家一周なので、数万円くらいでできると思われます。
 このままにしておきますと、内部の湿気が増大して内部結露を発生させやすくなりますので、対応を実施すべきでしょう。

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