北海道新聞掲載「朝の食卓」総集編

株式会社福地建装 代表取締役会長 福地 脩悦

家づくりとは、お施主様が住んでから本当の始まりとなります。
住んで後悔しない家づくりを実践しています。
ご挨拶・プロフィールはこちら

今日の福地脩悦

会長の予定や各ブログなどを掲載しております。

Blog

福地脩悦 facebookページ

  • ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー
  • 福地建装 SDGsの取り組み
  • スタッフブログ
  • お近くのファース工務店
  • ファースグループご紹介
  • 住宅業界リンク集
  • フクチホーム
    北海道函館市・北斗市近郊の注文住宅
  • パートナー工務店様 加盟募集サイト
    パートナー工務店様・加盟募集サイト

HOME > 北海道新聞掲載「朝の食卓」総集編 > 第10回 無口は男の美学

[ 2011.03.08 ] 無口は男の美学

私が会社を創業前、鉄骨とび職として一緒に働いた兄弟子が亡くなって10年になり、ご自宅へ焼香に立ち寄ってきました。とび職は任侠の世界の流れをくみ、荒くれ者が多くいました。彼も無口で朴訥、口より手が先にでる荒っぽさ。しかし普段は優しくて酒を飲む時も静かにすすり、その姿勢は生涯変わらなかったようです。兄弟子夫婦は12歳のまな娘を難病で亡くしており、彼の遺影の隣に愛くるしい写真が飾ってありました。

家から遠い工事現場では「飯場」と言われる宿舎暮らしをします。彼は飯場で私と2人だけになった時、娘さんが生前、病院から送った手紙を読んでくれました。「元気になれずにごめん。米粒つまめずにごめん。父さん母さんごめんなさい」と。「米粒つまむとはリハビリのことなんだ」と、頬をぬらし、鼻水をすすりながら解説します。その時の彼は、とても冗舌でした。私たちのような荒くれ仲間の面倒を見てくれた彼の夫人は、任俠の妻のようでした。今も凛として気品を感じます。夫の知らなかった一面を私から聞き、2人の遺影を見上げる後ろ姿がかすかにふるえていました。男の冗舌は、いとしい人のことを語る時だけにすべきなのでしょうか。人前でしゃべる機会の多い私は、そんな美学からは遠いところにいるようです。

北海道新聞掲載「朝の食卓」総集編 一覧へ

ページ上部へ