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株式会社福地建装 代表取締役社長 福地 脩悦

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住まいと電化の連載コラム「高性能住宅の真実」

第19回/次世代家づくりのポイント

時代は逆戻り
昭和30年あたりにアルミサッシや新建材が販売されてから、日本の家づくりは急激な進化を遂げ、過去、何百年も続いた従来の日本伝統的な家づくりの技法が、わずか10年余りで完全に様変わりをしてしまいました。
現場や積年の経験に基づく技法から、学識者の高度な学識理論と大手メーカーなどの試作実験などにより、新商品が次々と開発されていきました。この時、日本の気候風土と施工現場の実情を加味することなく、表面理論だけが先行してしまったような気がします。
昔の家は、ほぼ大工と左官、建具と畳に屋根の施工が加わって家のほとんどが出来上がったものです。この時代に主役を務めた大工はプレカットに、左官はサイディングや内装材に、建具はアルミに代わり、畳も化学畳となり、屋根も長尺トタンや量産瓦へと代わりました。
その素材や匠の技を必要としない時代となっていったのです。これはまさに量産住宅をよしとした時代背景がもたらしたものと思われます。しかし、皮肉にもこの量産住宅は、日本の住宅寿命が先進国で一番短い30年住宅の粗大ゴミ生産システムと揶揄される結果となってしまいました。
しかし、時代は少しずつ逆戻りして、本来の日本の住宅の良さを見直す兆候も見られるようになりました。内装を無垢の木材や漆喰で仕上げ、外壁を左官や塗り壁にして、瓦を高熱で処理した焼き瓦などで仕上げ、開口部も木製サッシが使用されるようになりました。時代は完全に古き良き時代に逆戻りしているように思われます。

なぜ逆戻りか
ここまで進化した家づくりになぜ逆戻りが必要になったのか? それは、古き良き時代の家づくりが実にこの気候や風土、日本人の感性にフィットしているからに他なりません。
現場で造る人、その家に住む人の感性を一元化するということに起因するものと思われます。考えれば昔の日本の家づくりに学識者は介在しておりませんでした。
また、建材メーカーも存在しなかったわけで、住む人と造る人が心を一つにして、初めてその家づくりが成立するものであったと思われます。
お金をいただいて家を造り、その造った家に後日、不具合が生じても、その責任は施工者と施主が等分に分かち合ったといいます。まさに関わりのある人たちの真心が中心となって家づくりが行われてきた証と言ってよいと思います。
無垢の木材、左官仕上げ、漆喰仕上げの優雅さが再度見直されるようになりました。加えて古き良き時代、人間中心の家づくりの原点を見出す兆候であると信じます。

地域密着工務店の時代に
時代が逆戻りしたと言っても、昔のような萱葺きやオール木材の住宅が街中に建築されるようになるわけではありません。次世代住宅に求められる大きなポイントは、いかにして古き良き時代の家づくりの思想を現在の技術に取り入れていけるかが課題なのです。
先ず、高気密、高断熱なる発想を超越する必要があります。家を高気密にすることで、多くの課題が発生します。高断熱にすることでまた異なった課題が発生します。このように、住宅の気密や断熱の性能を持たせることで解決しなければならない問題が山積してくるのです。
高気密、高断熱とは、家の温熱環境の一部を担っている性能に過ぎませんし、そのためになすべきことが山積していきます。木材や建材の含水量の管理で腐朽菌を発生させない工夫、室内での空気汚染物質の除去、夏場の防暑対策などが大きな課題です。この課題を克服することで、住む人にストレスを与えない家づくりが実践できます。
当然、住めば住むほど自分の家に愛着がわき、リニューアルすればするほど家の資産価値が高まるような家となるのです。このような家を量産住宅システムで実現させるのは不可能に近いことであり、地域に密着した小さな工務店にこそ、その時代の到来だと思えてなりません。

次世代住宅とは
住宅の温熱性能の最高グレードに「次世代省エネ基準」という基準が設けられました。この基準は昭和55年の省エネ基準、平成4年の新省エネ基準に続き、平成12年に施行された基準です。具体的には冬期間の暖房エネルギーを削減すると同時に、夏場の冷房エネルギーも削減する省エネ基準です。
私たちは窓からだけの日射熱で暖房必要熱量の約50%を賄う、「パネルのいらないソーラー住宅」の開発をして認定されましたが、それだけにその分、夏場の冷房負荷を削減することが至難の業と言われておりました。しかし、夏場の太陽高度が自然に高い位置にくることから、この高度を活用して窓ガラスに特殊な細工を施すことで日射熱をカットする方法を開発し、「次世代型ソーラー住宅」の認定を取得しています。
しかし、当然ながら採光窓が南側に取り付けられていることが前提となり、設計段階からの施主との綿密な打ち合わせが不可欠となります。この技術も昔の建物の幅広軒天や大きな庇の存在がヒントを与えてくれました。
次世代基準に限らず、次世代住宅こそが古来の日本の住宅から学び取る性能を備えることであると思えるのです。

地域工務店に奮起を
小規模工務店が何とも頼りなく感じてしまうのは、勉強している経営者が非常に少ないことがあげられます。
大手ハウスメーカーはその点において全てがシステム的に勉強しつくされています。どんなに地域密着型の小規模工務店の時代が再来したといっても、この数十年の間に大きく業界は変貌し、顧客ニーズも様変わりしております。
小規模工務店が大手ハウスメーカーに太刀打ちできるのは、逃げも隠れもできない地の利を生かせることが一番です。
これには経営者自身が大手ハウスメーカーと異なる視点で、もっともっと勉強すべきでしょう。そして売らんがための家づくりを改め、年間棟数を限定し、あくまでも建主本意の立場に立った家づくりを行うことです。
小規模工務店は、その経営者の経営理念一つでハウスメーカーに負けない家づくりが実践できるのです。次世代住宅とはまさにその思想が次世代にフィットした住宅のことを言うのであると思われます。
次回は本シリーズの最終回として過去19シリーズを振り返る総集編を記述します。

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