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株式会社福地建装 代表取締役社長 福地 脩悦

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住まいと電化の連載コラム「高性能住宅の真実」

第20回/シリーズ総集編 家って何?:PART2

家づくりに真に大切なものとは
根本は、家の中で快適に過ごす基本的な性能を軽視してきたことが大きな要因です。
家の性能とは、火災や地震に強いこともさることながら、住む人にストレスを与えない基本的な性能です。先ず、カビなどの腐食菌に冒されない対応がどこまでなされているかが大きなキーワードとなります。これには大きな要素が潜在しています。
昔の家は100年200年の寿命を持っていました。北欧や北米の家々も同じような寿命を現在においても保持しています。その地域にフィットした確固たる性能を潜在し、住む人のストレスを増幅させない多くの工夫がなされているからです。
北欧の気候は真冬の寒さもさることながら、夏になって気温が上がれば湿度が下がります。そのような地域で普及した家づくりの技術を、そのままこの日本に持ち込んだところに、たくさんの問題が潜在しています。

水分管理のできる家
住む人のストレスを増幅させないための工夫として、家屋内部の水分管理の工夫を怠ってきたことに他ならないと断言できるのです。
家の内部とは、部屋の内部だけでなく、壁の中、床下、天井裏などの湿度管理、さらに家を支える木材や建材の含水量管理を徹底することなのです。
昔の日本の家は、石の基礎に土台が載り、夏の暑さを萱葺き屋根にたっぷりと吸い込んだ水分が屋根から蒸発することで家屋内の熱を奪い取ります。また、湿気を行ったり来たりさせる泥壁、漆喰、板の壁、板の床や天井と、まさに湿気管理が自然に行われるような構造を持っていました。
木造や構成部材は、動く空気に触れていれば絶対に腐食しないという原則を、構造体も含め全ての部分に施していたのです。

売り手と買い手の責任
私はインターネットを活用した、NPO法人「住宅110番」のレギュラー回答者を務めております。相談のほとんどが、新築した住宅において、居住してから様々な問題が発生し、施主も施工者も右往左往する状況を垣間見ることができます。
響きのよい営業トークに惑わされ、見た目と価格に妥協して、肝心の性能確認を怠った施主の責任も大きいのです。
また、実体の伴わない多くの住宅工法や営業フランチャイズが、あたかも住む人を本当に幸福にできるような営業コピーを氾濫させています。
それを好みで選択するべしなどと、現場の厳しい状況を認識も勉強もしていない学識経験者と言われる先生の無責任なコメントなどで、さらに生活者を惑わすこともあります。

何が本物の高気密高断熱か
新建材で家を造れば、多少なりとも断熱,気密の性能を得ることができます。しかし、断熱と気密の上に「高」を付ける意味が誰も説明できません。また、低気密、高断熱と謳った営業トークまで存在します。
断熱性能は気密性能と相互でなければ、断熱の効果を診ることはできません。どんなに断熱性能が高くとも気密がなければ冬は暖気が逃げ、冷気が床付近に停滞します。
夏は、冷房機でせっかく取った湿気の持つ熱(後述しますが潜熱という)をどんどん外部から呼び込んでしまいます。理屈ではなく実際に住んでみればよくわかることなのです。
高気密、高断熱と称する住宅は、徹底した夏場対策がなされているかどうかが肝心です。この夏場対策と合わせて、構造体の含水量管理がどのようになされているか、気密性能による室内環境をどのようにコントロールしているのかなど、断熱と気密の性能が向上すれば、その性能に伴うたくさんの問題に対応する技術が必要となります。
造った家の気密性能の程度によって、厨房や暖房の燃焼機器に制限を加えるくらい重要な事項になり、住宅の性能がある一定の基準を超えたときから、オール電化方式が他の熱源より、需要者側にとっても、供給側の電力会社側にとっても相互の利益に繋がります。

断熱する「熱」とは
家の断熱、気密性能は冷房に大きく関わってきます。しかし、温暖地と寒冷地の断熱と気密性能の基本概念が大きく異なることに気がつかなければなりません。
普段、私たちは温度計に表示される「気温」「温度」などを「熱」と思っています。もちろん温度計に表示させる「熱」も、触れて「熱い」と感じるのも、熱であることはいうまでもありません。
このように、表示できる熱(これを顕熱という)のほかに温度計に表示できない水蒸気の抱える熱(これを潜熱という)の存在の大きいことを意識しなければなりません。

湿気を遮断できるのか
従来の断熱施工においては、顕熱のみを断熱する概念しか適用されておりません。気密の考え方も、室内で発生した湿気を断熱材に吸着させないようにすることと、熱を逃がさないための省エネを目的としています。
現実に施工的にも外から侵入する湿気を遮断することは容易ではありません。私たちは、湿気や水蒸気といえば湯気をイメージします。
しかし、目に見える湯気はまさに小さな水滴の液体であって、水蒸気は酸素や炭酸ガスのようなまったく目に見えない気体なのです。
つまり、酸素や炭酸ガスを遮断するようなハード性が求められ、ポリフィルムを張って、その上から釘打ちするような仕様ではとても気体たる水蒸気を遮断するに及びません。

体感温度と湿気
湿度の頭に「相対」を付けたのは、相対湿度の他に「絶対湿度」を使い分ける必要があるからです。
絶対湿度とはそのときの気温に左右されない、その空気に含まれている湿気の絶対量を意味します。
空気1kg中(約0.8立方m)に含まれている水分の量をgで表示します。例えば、気温20度、相対湿度50%のときの絶対湿度は8g程度です。
それが気温20度の80%では14g、気温20度の30%では5gとなります。ちなみに、私たちが最も快適に過ごせる絶対湿度は7~8g程度と言われています。
日本の家屋は、萱葺き屋根が根源となって温熱環境を維持してきました。萱葺き屋根が含んだ湿気が蒸発する際に家屋内の温度を奪って冷房の役割を果たし、冬は湿気を補給して過乾燥を防ぎ、人体から熱を奪わないような役割を果たしていました。

日本の家屋の思想を生かせ
日本の建物は大きな石を基礎にして土台を組み、地震の揺れを免震する効果と、木材の土台や柱を完全に開放して空気に触れさせることで、建物を腐食菌から護ってきました。
また、土台下の地盤面の安定した湿気が、家全体に行き渡るように工夫され、熱帯雨林のような多湿状態とカラカラ砂漠の過乾燥を緩和して、家と住む人のストレスを和らげてきたのです。
このような工夫の中には当然ながら、「顕熱」「潜熱」の存在も織り込み済みであり、その卓越した技術は知れば知るほど驚くばかりです。
現在の住宅を省みたとき、この大変特殊な日本の気候風土に適合した技術が、ほとんど生かされていないことに気づかなければなりません。
新建材や冷暖房機器の普及などで住宅がどんなに進化しても、この日本家屋の思想理念を必ず生かしておくことがとても必要なのです。

気密性能と居住空間
気密性能の高い住宅内で生活しますと、しだいに室内の空気が汚染されます。したがって換気を必要とします。
換気は換気経路の特定や,計画的な換気量設定などを行いますが、基本的な考え方は気密層に穴をあけて外気と同じ環境に近づけることを意味します。
隙間の多い家では、自然換気といって自然に空気が入れ替わり、最初から換気など面倒なことを必要としていません。しかし、何のために気密性能を高めたかを省みなければいけません。
その意味は、室内各所の温度差を少なくし、省エネをはかり、床、壁、天井からの輻射熱を増大させ、乾燥時期や多湿時期も一定湿度を保ち、快適性と健康空間を維持し続けることにあります。

オール電化住宅のセールストーク
安全で衛生的です。
電化器具の装置が単純で操作しやすく高寿命です。
余剰している深夜の電力設備を活用するため安価な電力料金メニューが利用でき、生活者に経済的です。
給油設備やガスボンベ納入、供給配管などが割愛でき、保守メンテが簡単です。
このように、オール電化住宅の普及啓蒙を行う際のセールストークを列挙しました。
まさにそのとおりですが、私はまったく異なる視点からオール電化住宅の必要性を説いてきました。

高性能住宅では燃焼効率が劣悪に
石油やガス利用のFF式暖房器の燃焼効率は、ある程度決まった範囲内の燃焼環境において高効率となります。
住宅の性能が極端に向上しての燃焼機器での暖房は当然ながら微小モードの稼働となりますが、この微小モードで長時間にわたり稼働させますと、極端に燃焼効率が低下します。ひどい場合は通常の70%程度の燃焼効率が30%を割ることがあります。
非常に不経済な稼働となるだけでなく、外部に排出される燃焼ガスには窒素酸化物などの有害物質が極端に多くなります。さらに、第三種換気を行いながらガスや石油を燃焼させますと、次第に炎が弱くなり終いに消えてしまいます。
どんなに大きな換気扇を使用しても気密住宅の第三種換気では、入ってきた空気の分量しか排出されないため、室内の酸素不足が生じて燃焼を維持できなくなるからです。
当然、同時給排気の換気を行えば、問題はありません。しかしながら、前述したように気密性能を向上させた意義をもう一度考えるべきなのです。
安易なオール電化住宅の累積増大は、将来的に供給側において配電コストを押し上げ、必ずしも得策とは言えません。家の性能アップで電力の負荷平準化を促し、結果として電力の負荷増大をはかりながら、環境保全に貢献することが好ましいのです。

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