売るだけの住宅システムからの脱却
ほとんどのハウスメーカーや住宅フランチャイズには、営業ノウハウやシステム化された施工方法など、売るまでのマニュアルが確立されています。
しかし、国土交通省の建設白書によると、日本の住宅平均寿命は30年と先進国では最も短く、数だけを求めて、暑い、寒い、光熱費が高い、カビが生える、腐る、臭いなど、住む人のストレスを増大させる家を建てていたのでは、まさに粗大ゴミ生産業といっても過言でありません。
“家”には、住む人が長い年月の経過とともに、満足感を充実させていくことが求められます。
工務店がこの先生き残るには
ハウスメーカーや販売に特化した住宅フランチャイズと営業力を競っても、零細の地域工務店に勝ち目はありません。戦前の工務店は、営業を専業とする人は存在せず、お施主様と施工棟梁が心をひとつにして家を建て、一緒に育てあげる過程でお互いに心を通わせ、お施主様の親戚や知人の家づくりやリフォームなども、施工棟梁が行ってきたものでした。
地域工務店が生き残るためには、昔の手法に立ち返ることです。
ファースグループが考える受注サイクル
全国に47万社もの建設会社が存在する中で、年間の注文戸建住宅の着工数28万棟の半数をハウスメーカーが占めています。地域工務店が新築の注文住宅を受注できる割合は、数値上、何と10年に1棟というペースになります。しかも人口が減少するこの先、着工数が増えることなどあり得ません。
このような厳しい住宅市場での工務店経営は、これまでの住宅市場のように受注だけに注力していては、先は開けません。
受注契約のあとお施主様との約束を確実に施工現場に生かせる施工力、さらに建てた後も適切なメンテナンスフォローがあること。それが次に繋がって受注サイクルを構築していくためには、快適性、経済性、健康性、耐震性、耐久性など住んだ後から満足感を得られ、メンテナンスにコストのかからない、基本的な家の性能が伴っていなければなりません。
メンテナンスは最大の営業です
家の性能を維持するためのメンテナンスは、最も効果的な営業活動なのです。
それによってお施主様の信頼を得ることができ、自然と施工工務店の力強い営業スタッフのような存在になり、親族や知人・友人など、新たな受注サイクルの構築へと導いてくれるはずです。
ファース本部には、経験に基づき構築してきた、家のあるべき性能(ハード)を生かした工務店経営ノウハウ(ソフト)があります。
ファース本部の福地建装も工務店です
ファース本部は北海道北斗市(函館の西隣)で小規模工務店経営を行っております。
仕事繰り、資金繰り、お施主様や協力業者様にお叱りや苦情を受けて対応に奔走するなど、地域密着の工務店様と全く同じ立場で、現場の感覚を捉えながら研究開発を行っています。
「住む人と幸せを分かち合う家づくり」を経営理念に
一生一代の大事業である家づくりを通じて、そこに住むご家族の皆様と、この家づくりに関わった工務店経営者様、社員の皆様、大工様や協力業者様、納材業者様、メーカー様など全ての人々が、均等に幸福を分け合おうという意味があります。
ファース本部は、この経営理念に共感された工務店様に加盟していただいております。