高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

お知らせ

2010.01.14

北海道新聞 「朝の食卓」 2010.01.14掲載

「ニッカポッカ」
外壁工事の仮設足場から元気よく降りて来た若い職人は、ニッカポッカをはいており、ヘルメットからはみ出た髪の毛は茶色に染められ、耳に複数のピアスがついていました。
まるで不良少年がそのまま外壁材の取り付け職人になった様相です。
施工指導で訪問した際、「頑張ってるね」と問いかけをしたら、「メッチャ忙しい」と、また今風の若者の言葉が返ってきました。
ニッカポッカとは、作業着として動きやすく、下半身を締め付けないように腰から下をダブダブに作って足首で絞り込んでおり、9分ズボンと言う人もいます。
私の昔の職業である高い所で仕事をするトビ職は、ひざ元を締め付けた7分ズボンをはいていました。
競馬の騎手がはいている乗馬用は、もうすこし短いようで、さしずめ4分ズボンとでも言うのでしょう。
それぞれの仕事を安全でしやすくするために作業衣服の機能とデザインがあるようです。
ニッカポッカをはいた茶髪の外壁職人の若者を見ていたら、やはり動きに寸分の無駄がありません。
資材を肩に担いで足場を上る彼に、「気を付けて!」と声を掛けてみました。
振り返ってニコッと笑った彼の屈託のない笑顔は、あどけなくとも、頼りがいのある顔にみえたものです。