高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

お知らせ

2010.06.01

北海道新聞 「朝の食卓」 2010.06.01掲載

「住宅110番」 福地脩悦

家の新築後に建て主さんから建築業者への連絡は、そのほとんどが不具合を知らせる内容です。
業者は、対応費用を抑えるため責任回避をはかりがちです。大金を支払った建て主さんは困惑します。
私たちはこのような建て主さんのため、ネット相談「住宅110番」というNPO法人を開設しています。
北海道の住宅雑誌「リプラン」の編集長が主宰し、私も含む建築専門家がボランティアで回答作業をしています。
メールのやりとりですが、苦悩する建て主さんの様子は分かります。
家づくりでは、外観、内観やキッチンなどは良くても、見た目に映らない、住んだ後の快適性、経済性などへの配慮が希薄になっているようです。
内容は、住んでから感じる、寒い暑い、結露カビや冷暖房費用に関したものが多いのです。
壁の中や床下など、見えない部分の断熱材などで温熱性能が決まります。
住んだ時点から建て主さんと業者側が協力し合いながら、本当の家づくりが始まります。
私は、回答書の最後に「施工業者さんと協力し合いながら建てた家をはぐくんで下さい」と添えることにしています。
業者側の立場も考慮した進言が効いたのか、「何とか解決できました」との御礼メールは、私達ボランティア回答者を安堵させてくれます。