高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

お知らせ

2010.07.18

北海道新聞 「朝の食卓」 2010.07.16掲載

「素っ裸の社長たち」 福地脩悦

 ある出張の際、ホテルの屋上にある露天風呂の温泉に浸りながら満天の空を見上げ、ほおをなでる夜風で昼の暑さで疲れた身体を癒やしていました。
 そこへ私と同年代の男性が「こんばんは!」と、入ってきました。彼も仕事から解放され、露天風呂にやってきたようです。
 一緒に夜空を眺めながら穏やかな彼の話し方につい聞き入ってしまい、私たちの住宅業界とは違う異業種の世界を知る事が出来ました。後日、うかがった会社名を思い出し、ホームページを見たら一部上場の大企業で彼はそこの社長でした。
 露天風呂での素っ裸の彼は普通のオジサンでした。しかしネット写真の彼は、威風堂々とした風格と貫禄を持っています。全国の社長の数400万人、大人20人に1人が社長、まさに石を投げれば社長にあたりそうです。
 しかし、社長の肩書はあっても、人をひき付ける人格者で「社長力」を備えた人は極めて少ないようです。
 私のような零細企業の社長も、露天風呂であった上場企業の社長も、虚業で大もうけの成り金社長も、どんな社長も裸になれば皆同じ人。
 背広を脱ぎ、裸になって風呂に浸り、世間話をしてみれば、その人の真の人柄や人格などが、スーッと透けて見えるような気がするものです。