高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2019.05.15

いきなり壁にカビが発生

質問者/岩手県遠野市・H Kさん(会社員・40・男)

いつも参考にさせていただいています。
築3年ですが、この冬にいきなり壁にカビが発生して大変困っております。当然24時間換気はしております。さまざまな、湿度計を購入して計りましたところ50から60%程度です。室温は19℃ほど。蓄熱暖房です。壁は珪藻土を申し訳程度の厚さですが、塗っています。
ですが、よく観察してみると、壁内の柱の位置に上から下に、直線上に発生しています。それと、外壁面にあたる、角部、窓枠周辺です。
単純に、対策はありますでしょうか?素人考えでも、断熱不良の気がするのですが…。
室温19℃の湿度55%のときの露点温度は9.8℃です。つまり室内に9.8℃以下の低温部分に結露が生じます。結露にならなくとも、その低温部分に室内の湿気が吸着されますので、カビが発生することになります。この湿度と気温のときの絶対湿度(空気中の水蒸気量)が7.5gと人の住む環境の湿度としては最適の湿度ですので、仰せのとおり断熱性能が伴っていないといえるのでしょう。直線上に発生しているのは、その部分の断熱材に断点があるものと思われます。
このような家でカビから逃れるためには、いくつかの要件があります。まず、室内気温が低すぎますので、暖房機で23℃くらいまであげて使用します。当然、室内気温の影響で低温部分が露点温度を脱するように仕向けることです。次に、室内の湿度を40%くらいにキープできるように生活状況を工夫することです。室内に洗濯物を干さないとか、熱帯魚などの湿気を出すものがあったら隔離するとか、浴室の湿気が室内に及ばないような工夫をするとかがあります。
この時期の岩手県は外部が乾燥状態にあり、多くの家は過乾燥となっているのが現実です。第3種換気(排気換気)<台所の換気扇でも良い>を稼動させますと、乾燥した外部の空気と入れ替わります。このとき、室内が寒くなるので暖房熱量を多くして23℃以上の高めの室内気温をキープしておくと良いでしょう。この方法はすぐにでも実践できますが、根本的には断熱材の断点を解消することになるでしょう。