高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2014.09.29

窓の結露について

質問者/千歳市・NYさん(主婦・31歳・女)

築1年の2×4高気密、高断熱、24時間換気システムの一戸建てです。
この所、窓の結露、水滴がひどく、窓から結露が流れ出て窓枠の下の木に水たまりができ、毎朝結露の窓ふきから始まります。
今日、換気システムを取り付けた業者さんが来て下さって、見てもらいましたが換気の吸い込みが少し悪くなっているかもしれないが、結露、水滴のない家はありえない・・・と言われました。結露のない家を望んでいたのですが・・・。ちなみに、窓サッシ付近はすきま風があり食堂にある大きな窓は特にすきま風がひど
くホットカーペットを購入しました。家の湿度も常に30%くらいで加湿器をつけたいのですが、結露がすごいので我慢しています。
本当にどこの家でも窓の結露、水滴はあるもので、毎日窓ふきをしているのでしょうか?
新築して一年目の冬は、工事の際に含有した水が抜け切っておらず、家全体に多くの湿気を含んでいるものです。二年目にはかなり緩和されます。結論から言って、結露の無い家はありません。
室温が20度場合、湿度が80%になりますと、僅か4度低い16度(露点温度)以下の部分に結露がはじまります。また、同じ温度の20度で湿度が30%場合、露点温度が2度以下となり、ほとんど結露状態とはなりませんが、完全に過乾燥と言って乾きすぎで、ハウスダストが発生しやすくなり、風邪のウィルス菌が繁殖しやすい環境でもあります。快適湿度は、20度の室温の時、45%前後と言われており、この時、断熱性の高い窓にでも下部の方に結露が発生します。
室内の生活状態によって室内湿度はダイナミックに上下します。湿気は低温部分に凝縮されて水滴状態の結露となります。高断熱の窓ガラスであっても、結露はし難いと言うものの、外部気温と室内湿度の関係で結露が発生します。とにかく、隙間、窓ガラス、断熱材の断点部などの低温部分に湿気が凝縮して結露となります。対策は低温部分を造らない事がなのですが、窓の下にヒーターを置くとか、ファンで送風するなどの対応があります。根本は湿気を発生させないようなライフスタイルを工夫する事です。
本件質問の中に30%の湿度とありますが、文書の状況から判断すれば湿度計の精度と置き場所に問題があると感じられます。気温の高い場所の相対湿度は低く、気温の低い場所は高く表示されます。置き場所を吟味してください。また、湿度計は経年変化にや置き場所、使用状況によって大きく誤差が生じるものです。実際の湿気量を表す絶対湿度はもっと高い湿度になっていると思われます。