高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2014.11.04

冬の床下換気扇の運転について

質問者/北海道札幌市・TNさん(81歳・男)

床下換気扇を設置していますが、業者から、他の換気口は閉じた状態で、冬季も9~15時の間は運転を強く言われています。しかし他の業者には床下の暖気が排出され、外の寒気が入り込み良くないと言われました。私としても結露などマイナスな点があるのではと心配しています。なお、セントラルヒーティングの配管が床下に走っています。よろしくアドバイスをお願いします。
床下は常に乾燥状態に維持しておくことが、家の寿命や住む人の健康維持にもたいへんに重要なことです。床下が乾燥状態を維持している場合、あえて床下換気扇を取り付ける必要すらありません。また、仮に床下に湿気が停滞してカビなどが発生した場合、床下換気扇を取り付ける前に、床下に乾燥した砂を入れて床下地盤面を高くしたり、その上にポリフィルムを敷いたりすることで、床下の乾燥を維持することができます。
床下の構造上、このような対策ができない場合に、初めて床下換気扇を取り付ける必要性が出てきます。本件の場合は、文面だけで詳細な状況を把握できませんが、換気には空気の入り口と出口の換気経路が必要です。換気扇を稼動させても他の換気口を閉じてしまえば、空気が入ってこないために、床下の通気が止まって換気効果を発揮できないはずです。つまり、換気扇以外の換気口を閉じるのであれば、換気扇自体の稼動を停止させるのと同じことなのです。
北海道の場合は、冬の厳寒期には床下換気口を閉じて、冷気を床下に入れないようにしており、春先に床下換気口をあけて湿気を吐き出すような仕組みの換気口が使用されています。確かに床下にヒーター配管などがある場合、真冬の床下の管理は冷えないようにすることも肝心ですが、それによって床下の湿気が除去されない状況も困りものです。せっかく取り付けた床下換気扇ですが、その稼動方法も含め、上記のことを参考に床下の管理をしていただきたいと思います。