高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2021.02.02

ベタ基礎の換気とパッキン耐久性について

質問者/香川県高松市・TSさん(会社員・41歳・男)

 今春に新築(在来木造・切妻屋根・2階建)をするように取り掛かっております。ベタ基礎をするのですが、全周換気で風穴は必要ないとの意見が大半ですが、私はどうしても風穴を設置したいのです。横筋の主筋上下の間に、かぶり5センチ程度見込んで真ん中に横40~30センチ、タテ10~6センチ程度の風穴を開けたいのですが、基礎強度や配筋上問題はありませんでしょうか。配筋の参考になるようなものがあれば教えていただきませんでしょうか。
 全周換気量は理解できますが、土台水切りの設置での通気阻害など考えると、やはり基礎横面からの通気が気になります。ま、たベタ基礎のパッキンは導入されてまだ何十年しか経過しておりませんが、経年劣化のデーターが十分でないかと思います。高耐久のパッキンの選定は、樹脂・ゴム・石材などのなかで参考になるものがあれば教えていただけませんか。よろしくお願いします。
 ベタ基礎を採用されるのは賢明と思われます。また、基礎パッキン方式の床下通気と従来の床下換気口では、それぞれが長所短所があります。従来の換気口方式は、換気の場所や量の特定が出来ます。しかし、開口部分の鉄筋が短絡しますので、強度的に見劣りします。これは布基礎に向いた床下換気法です。
 ベタ基礎には基礎パッキン方式が向いていると言われます。床下をほぼ均等に通気させられる構造となり、床下面がコンクリートなので湿気の上昇が少ないのが理由です。パッキンの耐久性については問題ないと思います。免震式ビルの吸震材には硬質ゴムが使用されています。さまざまな素材のパッキンがありますが、吸震性のあるゴムを使用しますと地震力を大幅に軽減します。また、経年劣化した場合の取替えも可能です。