高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2019.10.09

集合住宅の湿気対策、内側から何とかならない?

質問者/秋田県・匿名さん

 築10年になるコンクリート集合住宅の湿気についておうかがいします。
 1年目から、長雨が続くと、踊り場の壁に水が浮いてくるような建物だったのですが、昨年、北側の和室の外壁側のクロスが剥がれ、カビが発生しました。管理者に防カビ剤を塗布してもらい、クロスを張り替えてもらったのですが、半年もしないうちにクロスに黒ずみが浮いてきました。窓からの結露がしみ出ているのだろう、防カビ剤が塗布してあるのでカビはすぐには発生しないと思うので、様子を見てください、と言われました。社宅なので、大規模な補修は困難だと言われているのですが、子どものアレルギーも気になるので、内側から何とかできないものかと思っています。
 良い案はないでしょうか。ちなみに居住は秋田県です。よろしくお願いします。
 大変に難しい問題です。コンクリート自体が冷やされて、室内の通常な生活で発生する「生活発生水」がそのコンクリートに凝縮(結露状態)され、カビの発生やクロスの剥がれを引き起こします。当然、カビが発生する前にカビの胞子が浮遊しますので、これがハウスダストなり、子どものアトピーやアレルギーにも影響を与えます。
 一番簡便な対処方法とは除湿機を置くことです。秋田の場合は換気量を多くすれば逆効果になりますので、除湿機を多用することが今すぐできる対処法です。
 本来、外から断熱するとこのような問題は起きないのですが、社宅だということなので、何か内部から簡易的に行う方法を模索してみました。コンクリートに湿気を吸わせないように、コンクリート面にポリフィルムを張り付け、その上から壁を仕上げる方法がありますが、仕上げ材にお金がかかり、社宅においてそこまで行うことは無理だと思われます。
 本件は現状から判断して除湿機の多用と、燃焼方式の開放式ストーブはたくさんの水分を放出しますので、燃焼式暖房機を止めて蓄熱暖房機などで家の中に低温部分をつくらないようにすることが肝心です。家をいじるより、低温部分をつくらない工夫と除湿機で解決したほうが賢明と思われます。