高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2021.10.04

換気のされない基礎断熱

質問者/茨城県北茨城市・TKさん(会社員・37歳・女)

 昨年、基礎内側断熱、在来工法で新築しました。先日、床下がカビだらけになっていることに気づきカビの除去をしたのですが、こちらのHPで基礎断熱・計画換気・暖房はセットだと拝見し、家のまったく換気も暖房もされない床下に疑問を持ちました。欠陥住宅なのでしょうか?
 このままでは、またカビだらけになるのではないかと心配しています。
 また修復が必要な場合、有料となってしまうのでしょうか? 工務店に責任はないのでしょうか? アドバイスをお願いいたします(居室は第3種換気システム、一部カーボン式床暖房、冷暖房にはエアコンを使用しています)。
 この文章だけで工務店の責任の有無を断定できませんが、早急の対応が必須です。床下の通気は、特別な構造以外、床下換気口が数メートル以内に30平方センチメートル以上の大きさのものを取り付けるよう、建築基準法で定められております。この基準を守っていなかったとしたら、工務店の責任を追求する事が可能と思われます。 しかし、床下のカビは、基準を守っていても、床下地盤面の高さ、地下水面位などの状況によって発生する場合があります。
 床下の地盤面は外部地盤面より高くなっており、その床下地盤面にポリフィルムを重ね幅を大きくして敷き込み、重ね部分に乾燥砂を盛り込むことでカビを防ぐことができます。このような状況になっておりますと、換気をしなくともカビの発生を防ぐことができます。
 工務店への責任よりも、まずは上記の状態に改善することを優先すべきでしょう。まだ1年程度ですので、施工者に協力をしていただき、多少お金を支払っても行うべきです。放置しておきますと、これからの梅雨と多湿の夏場に腐朽菌が発生して家を腐らせる恐れがあります。
 居室換気は、現在、建築基準法で定められておりますので問題はないと思います。暖房方法や居室冷暖房と、床下換気と関係いたしません。