高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2023.06.23

床下配管から水漏れ

質問者/福岡県古賀市・TTさん(会社員・40歳・男)

 今後の業者との折衝でアドバイスをお願いします。
 築4年の一戸建て建売住宅です。先日、床(フローリング)が黒ずんでいるのを発見し、床下を覗くと、流しの下の給水管からポタポタと漏水。1階全部の床下コンクリート(ベタ基礎)に3センチほど水がたまっており、かび臭い匂いが充満していました。慌てて業者を呼んでポンプで水を汲み出し、現在は乾燥中ですが、家の基礎だけに今後の影響が心配です。漏水箇所の原因は調査中。部品もしくは施工の欠陥が原因と思われます。2ヵ月程度、水びたしになっていたようなのですが、基礎に与える影響はどの程度なのでしょうか? 防蟻処理、木の腐食、カビ等、どのような調査をし、施工業者にどこまで対応(折衝)すればいいか、ぜひアドバイスをお願いします。
 基礎よりも、土台などの構造部材の腐食度合いが気になるところです。設備配管からの漏水事故などで、本件のようなトラブルは決して珍しいことではありません。一刻も早く気づき、すぐに対応することです。
 湿気が多く、空気が停滞すれば、床下や柱などの木材に腐食菌が発生し、さらには白蟻などの被害を誘発することもあります。本件の場合、大事に至る前に気づき、適切な対応をしたものと思います。ともかく、床下の湿度管理を徹底することです。本件のような場合、基礎コンクリートを心配する必要はありません。床下は風通しを良くして常に乾燥させておけば、次第に基礎コンクリートの湿気が抜けていくことでしょう。防腐防蟻処理を施すに越したことはありませんが、薬剤の副作用の問題もあります。床下の乾燥状態をしっかり管理すれば、その必要性が少なくなります。
 しかし、家周辺の土壌を薬剤によって防蟻処理を怠らないようにすべきです。業者対応は、床下の乾燥状態を確立するまで監視していただくことです。床下に温湿室度計(3000円くらいで売っている)を取りつけ、床下の湿度が60%以下になるよう気をつけておくべきです。