高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2009.11.04

床下の湿気とコンクリート基礎の補強 2008.11.04掲載分

質問者/横浜市・Y.Tさん(会社員・48歳・男)

 リフォーム会社が床下から土台の検査をしたところ、縦のヒビ割れが何ヵ所か、白化の箇所が何ヵ所かあるといわれました。また、外側から打診したところ音の違うところもありました。
 業者からは湿気と地震が原因と言われ、換気扇、攪拌扇の設置、防湿剤の敷き詰めとコンクリート基礎の補強剤のコーティングをすすめられました。基礎土台特殊補強剤といわれるものです。これらで140万といわれました。家の面積は20坪ほどです。
 まず、これらに本当に効果があるのか。ヒビは少し心配なのですが、どういった対処法が良いのか。換気扇は本当に効果があるのか。価格は適正なのか? どうやって安心な業者を探すのかなど、アドバイスいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
 文中に土台と書いてありますが、基礎のことだと思います。まず、基礎はほとんどがモルタルで仕上げておりますが、これを外部から打診したら、基礎とモルタルの密着部分と非密着部分で音が異なります。しかし、これは床下環境とまったく関係はありません。また基礎モルタルのヒビであれば、心配はありません。基礎から剥がれたりして、美観が悪くなったら塗り直せば良いのです。
 確かに床下は常に乾燥状態に保持すべき部分であり、乾燥を保持することが家や住む人の健康に大きく影響します。本件が実際に地震によって基礎に構造クラックが入り、床下に湿気が侵入したとしたら、当然ながら業者の言うような工事が必要となり、補強工事までやると、提示の金額まで行くことも不思議ではありません。
 しかし、最近、リフォーム会社の訪販営業マンが訪れて同様の工事をすすめるケースがとても多くあり、その中には工事の必要ないものまで、工事をさせられるケースもあります。本件がそうだと言いませんが、モルタル仕上げを打診して音が異なると指摘するような業者は、信頼できないような気もいたします。
 ご自分で調べるには、畳の部屋などで床を外して内部から外部に面した基礎の部分にヒビが入っているかどうかと、さらに床下がどの程度湿っているかをしっかり確認すべきでしょう。
 実際に構造クラックのヒビが発見され、床下の湿気が異常に高い場合は、業者が言う工事が必要となりますが、必ずしも業者が言う工事方法で万全とはいえません。床下に乾燥した砂などを入れて、外の地盤より床下の地盤が高くなることが最も重要な要素です。