高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

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2009.12.14

床暖房で悩んでいます 2008.12.13掲載分

質問者/神奈川県大和市・STさん(会社員・39歳・男)

 いつも楽しみに拝見させていただいています。床暖房で悩んでいます。
 築27年の在来工法木造住宅に住んでいます。昔の家なので気密性はかなり低いと思います。冬がとにかく寒いため、二重サッシ、1階全室の床暖房を考えています。ただ、床下には断熱材が入っていません(壁には一応グラスウールが入っています)。値段の安い某大手の簡単床暖房(既存の床の上に敷くだけ。断熱材9ミリ、床材3ミリの合計12ミリ)にするか、費用をかけてしっかりと根太の間に断熱材を敷き、本格的な床暖房(100ミリの断熱材、低温床暖房、15 ミリ無垢床)にするか迷ってます。
 相談内容は、断熱材も入っていない床の上に簡易床暖房を敷くだけでは床下に熱が逃げ、非常に不経済ではないでしょうか? カタログには9ミリほどの断熱材の中にビニールパイプが通っています。また、断熱材がない状態ですと、床下との間に温度差が出来、床下や既存床に結露が発生するのではないでしょうか?予算の関係で簡単敷くだけ床暖房を考えているのですが、よろしくご回答をお願いします。
 気密性、断熱性のない家には床暖房は効果があります。しかし、仰せのとおり、床下に断熱材が入っていなければ、相当に不経済な暖房を余儀なくされます。
 断熱性能の悪い床に床暖房を行って、床下空間に結露を生じさせることはありません。しかし、床暖房の種類にもよりますが、既存の床材と新設した床暖房の間に、床暖房の継ぎ目などから、居住空間で発生した湿気が冷たい床に凝縮されて、結露に似た現象を起こす場合が見られる場合があります。あまり頻繁ではありませんが、場合によって、その湿気がカビをもたらすなどの事象を発生させます。
 できるものなら、床の断熱はしっかり行って床暖房を施工すべきで、経済性や効き目などからも、そのほうがはるかに有利となります。