高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2010.02.13

屋根裏の通気口のずれについて 2009.02.13掲載分

質問者/北海道雨竜郡幌加内町・TNさん(会社員・34歳・男)

 最近、2階トイレの天井にシミを見つけ屋根裏へ上ったところ、木造部分が濡れていて白いカビが付着しており、断熱材も濡れていました。そこで屋根裏の通気口を見つけたのですが、外壁の位置と内側の位置とがずれた状態(四角い通気口の半分又は1つ)で取り付けてありました。
 このような施工で通気口の役目を果たしているのでしょうか? 施工不良なのでしょうか? 教えてください。
 文面だけでは詳細をしっかり掌握できませんが、木材部分が濡れているということは、雨漏り、すが漏り、小屋裏結露の3点の要因が考えられます。通気口とおっしゃっておられるのは、小屋裏換気口のことだと思いますが、小屋裏は常に外部と同じ状態になるくらいの自然通気が必要です。
 その通気が阻害されているとすれば、すが漏りと小屋裏結露の双方が要因として残ります。天井断熱材がしっかり敷かれ、その下にポリフィルムが敷き込まれていれば、小屋裏結露は発生しないと思いますが、それでも小屋裏通気が不完全ですと小屋裏結露の要因も完全には捨て切れません。
 すが漏りの場合、屋根の軒天の上部に氷のダムをつくって雪の解けた水をせき止めておき、大きなツララが出来ますので、すが漏りを発見するのは簡単です。いずれにしても、雨漏り以外の要因であれば、天井断熱と小屋裏通気がしっかり確保されていると解決できる問題です。