高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2010.02.23

基礎外断熱と基礎内断熱の性能の違い 2009.02.23掲載分

質問者/熊本県八代市・カエルッピさん(主 婦・34歳・女)

 新築を…と考えています。木造軸組で外張り断熱を考えているのですが、基礎外側断熱と基礎内側断熱のその性能の違いがよくわかりません。基礎はベタ基礎です。
 どちらも性能は変わらないのでしょうか? 断熱材はポリスチレンフォームを使用したいと思っています。
 ベタ基礎採用は、布基礎と比べ、床下を常に乾燥状態に維持することができやすい、また、垂直加重を等分に配分する構造ですので、不同沈下のトラブルを回避しやすい構造となっており、賢明な選択と思われます。
 ベタ基礎の場合、基礎断熱はスチレンフォームを使用した「外断熱」が、構造的な納まりが良いことから一般に多く採用されてます。問題点は、スチレンフォーム断熱の上から保護モルタルなどの処理を必ず行わなければなりませんが、この保護部材を長期間にわたり、正常に維持することにいささか問題があります。この部分に剥離などを起こしますと、蟻道をつくり、虫害に見舞われる場合もあります。
 ベタ基礎の内断熱はやはりスチレンフォームで行いますが、間取りや基礎の構成で納まりがたいへん難しくなります。内側に基礎の出っ張りがある場合、その部分が無断熱となることが懸念されます。さらに、土間コンからの立ち上がりが短くなり、断熱部分が限られ、さらに土台との接続部分に断熱材の断点が出来てしまう場合があります。
 この辺を十分に吟味できる施工知識を持った工務店選定がポイントと思われます。