高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2010.03.24

グラスウールからスタイロフォームへ変更の効果は? 2009.03.24掲載分

質問者/名古屋市中川区・USさん(会社員・35歳・男)

 2×4で建築中です。1Fリビング吹き抜けを20畳取ったため、断熱性を高く希望したところ、通常グラスウールのところ、スタイロフォームに変更してもらいました。床、壁、2F天井、屋根裏すべて50ミリです(内張り)。湿気に弱いグラスウール、ロックウールより、確実で効果があるということで変更しましたが、本当に断熱性が高まったのでしょうか? また施工を見ていると根太との隙間がありますが、その処置方は? また、2Fの騒音振動を吸収する効果は?
 グラスウール断熱材は、乾燥した空気を静止させることでで、その役割を果たします。しかし、何十年も含んだ空気を乾燥したまま維持することが、困難です。スタイロフォームなどの樹脂断熱材は、気泡の中のガスが断熱の役割を果たすのです。しかし、手放しで良いというわけではありません。熱や火に弱く、ガスが抜けると収縮するなどの問題もあります。その辺の対策をしっかり実践すれば、グラスウールより確実に断熱効果が上がるといえるでしょう。
 しかし、本件の場合、天井裏の断熱材は50ミリで薄すぎます。それこそ、天井のすぐ上にグラスウールを300ミリくらい載せると良いと思います。天井裏が常に乾燥状態にあることが、グラスウールの特性を生かします。そして、これは夏場の暑さ対策が目的です。
 床下の根太と断熱材の隙間は、簡易式のウレタン発泡で充填することができます。