高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2021.12.21

冬季の着工について

質問者/鳥取市・電ぼさん(主 婦・31歳・女)

 大手ハウスメーカーのS社で新築を購入しようと考えています。1月から着工の予定です。地鎮祭、着工と、あとは出来上がるだけと考えていたところに、実家の母が「冬の工事は絶対にだめだ」と文句をつけてきました。母によると「冬に基礎工事をするとセメントの水が凍って弱くなる」んだそうです。鳥取ですが、まだ氷点下になることはないし、大丈夫だと伝えても絶対にだめの一点張りです。母の言うとおりだとすると、1月の場合、早朝は氷点下になることもあるかと思いますが、大丈夫でしょうか? 素人で何もわからず、不安が募ってきました。よろしくご教授ください。
 現在は、真冬にコンクリートを打設することで品質が悪くなることはありません。ひと頃と異なり、北海道のような厳寒地の真冬でもコンクリート工事が行れています。したがって仰せのようなコンクリートの問題はありませんが、お母様が真冬の工事に反対する理由もわかります。
 家づくりとは、何万個もの部材、部品を施工現場で組み建てる外仕事なのです。寒い現場は、働く職人さんが自分の技能を存分に発揮できる環境ではありません。寒波で大工さんや作業員の身体が硬くなり、出来上がる家の細かい部分に少なからず影響を与えることは、否定できないことです。一生涯暮らす家づくりですので、できれば作業環境の整った時期まで工事を待ったほうが良いとのご指摘だと思います。
 早期に竣工しなけらばならない特別な理由がないのであれば、一理も二理もあるお母様の指摘を受け入れることが賢明だと思われます。