高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

家の外回りについて

外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど

2010.06.22

擁壁の水抜き穴以外から水が流れてくる 2009.06.21掲載分

質問者/神奈川県逗子市・MMさん(主 婦・43歳・女)

 約2メートルの擁壁の上に、家を4ヶ月前に建てました(その下10数メートル、法地で、市から、危険地域の認定を受けている)。その擁壁部分の質問ですが、雨がやんで、2時間くらい経った後でも、擁壁と、その上に載せたブロックの間から、地面に染み込んだ水が流れてきます。一番酷くこぼれているのは東と南、擁壁をつないだ部分で、雨がやんで、4時間くらいしても、水道を閉め忘れたように、じょろじょろ出ています。約2メートル下の土の近くには、水抜けの穴が、下1列に17個も空いているのに、働いている水抜けの穴は(ちょろちょろ水の出た跡があるのは)1ヵ所だけで、後は乾いている始末です。業者に問い合わせたら、穴は常に働くわけではないとのことですが、17個のうちの1個しか働かず、2メートル上のレンガブロックとの境目や、擁壁のつなぎ目から、雨水がこぼれてくるのは、おかしいのではないでしょうか? 本来の水路以外で、雨のたびに水圧がかかり、ブロックがフェンスと一緒に落ちるのではないか心配です。また、近所の擁壁を注意深く観察すると、1メートルに穴が2個とか、2メートルでは3個とか、3メートルの擁壁では4個、縦に空けてあるのを見ましたが、2メートルで、下に1個は、普通なのでしょうか? また擁壁のつなぎ目が、雨がやんで、24時間以上経った晴れた翌日でも湿っているのは、正常でしょうか? 擁壁に詳しい方、アドバイスをいただけないでしょうか?
 雨が降りますと、地盤はその水を吸収して地下に沁みこませるようなっています。擁壁は敷地の端部をいっぱいに使用できるように立ち上げたものです。本来、法面はなだらかな傾斜になっているのが理想です。
 本件においては、従来の擁壁の上にブロック仕様の擁壁をさらに継ぎ足したものと思われます。文面からしか判断できませんが、ブロック仕様の部分とその下の部分の地質が異なっているものと思われます。上部の地盤に浸透した水が均一に下部に沁みこんでゆけば理想なのですが、下部地盤の影響で、本件のような現象が起きることは十分考えられます。決して異常な現象ではありません。水抜きパイプの数ですが、擁壁の仕様と現場の状況で異なりますので、数だけで判断するわけに参りません。
 効いてくる水抜きパイプと、そうでないものが出てくるのが普通です。本件のように、下部より上部の方からたくさん出るのも異常ではありません。どこからでも水が水抜きから出ている限り、擁壁が崩壊する可能性を低くしています。寒冷地の場合は凍結の被害が考えられますが、神奈川だったらその問題もありませんので、心配するほどでないと思います。擁壁が崩壊する予兆として、擁壁の構造的なクラックや、擁壁本体と敷地地盤に隙間が空いてくるなどがあります。普段、意識しておくべきでしょう。