高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2010.06.25

杭打ちは本当に必要ないのか? 2009.06.25掲載分

質問者/札幌市白石区・Iさん (匿名希望)(会社員・33才 男性)

 現在新築住宅を建築中です。
 基礎も終わり、建物の外枠の骨組みが完成しつつある段階です。
 設計、監理共にハウスメーカにお願いしているのですが、監理者が、現場にあまり出向いていない(大工さんに確認)のに加えて、おかしいのではと思う事を確認しても、大丈夫ですとしか返答されません。(駄目と言えない私も悪いのですが)
 浴室、ユーティリティーの位置するエリアのすべてが、基礎に土台がぎりぎり乗っている状態で更に、アンカーボルトが端から2~3cmくらいの所に止まっており全部で12本以上有ったでしょうか。
 どうしても納得が行かないので、監理者に確認すると少しずれている所は有りましたが大丈夫です。と言われたので詳しい知り合いに見てもらったら、「ひどいんじゃないか」と言われたが本当に大丈夫なのかと、問い詰めた所、もう一度確認しますと言い後日になって補強工事をすると言って来ました。(ずれのひどい所の近くに計8本の補強)
 今回は、難を逃れましたがこんな事では、今までの工事も今後も不安です。
 特に、地質調査の結果、一部に杭打ちをすると言っていたのですが直前になって、許容範囲の為必要ないと言われ結局杭打ちはしませんでした。
 本当に必要なかったのでしょうか?(もし杭打ちが必要なら、費用は当社で持ちますからと当初から営業が言っていたのも気になります、もし費用が別途だったら...)
 調査結果の内容をもらって、こちらに投稿したら判断してもらえますか?
 
 だらだらと書いてしまい、読みづらいと思いますがよろしくお願いいたします。
 文面からの内容から察して、施工の精度に不安を感じます。多少の許容範囲を認めてもアンカーボールとは、ほぼ基礎の真ん中に位置しなければなりません。補強を行った事は賢明であったと思います。
 地質調査の件ですが、地質調査には、地耐力(上から何トンの荷重に耐えられるか)と地下水面位(地表から何cmのところまで地下水が来ているか)を調査し、基礎の設計を行います。最近は昔みたいにボーリングを行わず、電磁波を活用して簡易的に調査出来るようになっています。周辺地盤が強固である事が証明されている場合は別ですが、杭打ちを一度、考えた地盤では多少の不安があるものと思われます。費用以前の問題で、悔いを残さないために、地質調査は必ず行うほうが良いと思われます。調査結果で安心できるか、問題があってしかるべき処置を行うか、いずれにしても大切な確認事項です。工程上、今の時点で問題があった場合の対応はまだ可能と思われます。
 住宅施工は、ビルダーと建主の大きな信頼感関係が構築していなければなりません。建築依頼しているハウスメーカーが誠実なメーカーあれば、必ず貴方の身になった対応をしてくれると思います。