高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2010.07.09

24時間計画換気システムを導入したけれど… 2009.07.09掲載分

質問者/札幌市厚別区・MS.さん(会社員・33才 男性)

 昨年新築し熱交換型の24時間換気システムを導入しました。四六時中換気システムを廻していますが、冬に入り、窓・窓枠の結露がどうしても発生してしまいます。こんなものかとハウスメーカーに相談してみようという矢先、排気の換気口から水滴が!水滴の落ちる排気口は今のところ1箇所のみですが、場所は2階角部屋の天井で、換気装置からは一番遠くに設置(ダクトが一番長い)されています。相対的な性能不足でしょうか?ご教示下さい。
 ご質問の文面を読んだかぎりでは、建設工事中に建物の木材や建材が含んだ水分(工事水)が原因と考えられます。特に秋以降に住まれた住宅では、湿気が抜けきれないうちに、寒くなるため、閉めっきり状態での生活となるため、工事水含有が多くなりがちです。
 建物を建設している最中には我々の予想以上に木材や建材に水分が含まれているものです。通常これらの水分は、換気等で排出され徐々に安定していくのですが、外気温の低い冬(特に築後1年目の冬)は、結露が生じます。
 また、排気口からの水滴も同様で、まだ住宅内の水分が安定していないため、水分を多く含んだ室内の暖かい空気を排出したときに、外部の冷たい空気の影響で冷やされ、結露し、水滴が落ちてきたものと思われます。こうした現象は、排気部分及び吸気部分にも生じる場合があります。ご心配されておられますような換気装置の性能不足ではありません。住宅内の水分が安定してきましたら、この現象はなくなると思います。