高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

契約・法規のトラブル

業者側のミスで発生した補修工事費用など

2010.09.07

住宅基礎表面のモルタル亀裂について

質問者/愛知県の相談者

お世話になります。
新築物件で2月に契約し、3カ月を経過した5月に基礎表面のモルタルに亀裂が複数入りました。
メーカーは何もしていないので、小生が亀裂を測定する限りでは0.3mmを超えていました。

業者に修復を依頼しましたが、化粧モルタルは構造には入らないので
補償の対象外と言われ亀裂が入ったまま放置されています。

何度か話をして基礎の点検に来ることになりましたが、モルタルの亀裂は
何もしないとのことでした。
法律的にこのような事が通るのでしょうか?
業者にはどこまで修復する義務があるのか、請求出来るところを
教えてください。

また、業者は基礎表面のモルタルは瑕疵担保責任の対象にならないと言っていますが、そうなのでしょうか?

大変困っておりますので
ご回答をお願い致します。
瑕疵担保責任と云う法律は、雨漏りと構造体において「竣工」までの期間中に設計や施工に瑕疵(不具合など)が在った場合に限り、施工者、販売者に10年間、その責任を全うするよう義務化されたものです。

したがって基礎そのものに亀裂が入った場合、それも竣工後の地震や地盤振動などの要因ではなく、設計施工に問題があった事が前提となります。
本件は基礎の化粧モルタルのようですが、これは残念ながら瑕疵担保責任の対象となりません。

モルタルは収縮クラックと云って多少の表面クラックが避けられません。
しかし法的な責任がないからと云って放置されたままにしておくのも無責任な行為です。
化粧モルタルは、表面を綺麗に保持する事が目的なのですから、クラックの放置状態はその目的を逸しています。
基礎モルタルの表面クラック補修は、仮説足場も必要なく、補修養生も簡易で費用も安価にできます。

ハウスメーカーには、法的な補修義務がなくとも道義的、或いは企業イメージ保護としての責任があります。根気よく交渉して補修して戴きましょう。
補修を要求する際のポイントは、決して強く攻め込むのでなく、冷静で穏やかに、そしてハウスメーカーの担当者が尽力できる雰囲気づくりが大切のようです。