高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2022.03.16

築1年で外壁に多数のヒビ

質問者/いぬばら

お世話になります。
新築から1年程経つのですが、外壁材(サイディング)下端の釘止め部分にヒビを計11ヶ所発見しました。
施工会社に相談したところ、釘打ちに対応した製品なのでサイディング自体の不良と主張。
サイディングのメーカーも施工会社からのクレームより、確認しに来ていただき、説明と補修にて対応との提案がありました。
我が家のヒビが入っているサイディングは大きなサイズのものばかりで、同じサイズのサイディングは全部で40枚使われており、その内10枚がひび割れています。
1年で、4分の1がひび割れているのでこの先が心配ですし、ひび割れが出やすいサイディングで運が悪かったで終わらせたくありません。
インターネットで似た案件を調べたところ、性能保険(瑕疵保険)を使い外壁を取り替えるというのがありましたが、我が家はハウスメーカーが基礎部分を作ったところで倒産してしまった為、現在の施工会社が引き継いだという経緯がある為、性能保険(瑕疵保険)に入れなかったと施工会社から聞いております。
こちらの希望としては、外壁材を取り替えて頂きたいのですが可能でしょうか?
窯業系サイディングは、加熱温度を高くして、固く丈夫に仕上げますと、紫外線や風雨に強くなりますが、衝撃で割れたり本件のようなクラックが入り易くなります。
ヘアークラックの範囲であり、弾性塗料での塗布で充分にメンテナンスが可能であると伺えます。

瑕疵保険の事が書かれてありますが、本件のような外壁材のクラックは、瑕疵保険の対象となりません。メーカー保障の事だと思います。

瑕疵保険は構造体(基礎や土台、柱など)の瑕疵に対する保険で、施工業者に法的な責任を負わせる事が出来ます。
メーカー保障だとその約定に定めた範囲での保障になるのでしょう。

いずれにしても、瑕疵保険のような強制力の伴わないメーカー保障の場合は、出来るだけ穏やかな交渉を行い、業者側がその気になるような雰囲気作りが賢明と思われます。