高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2022.04.26

家の外溝の土が陥没

質問者/大阪市・Tさん(会社員・41歳・男)

築6年の鉄骨3階建てですが、最近家の片側の外溝の土が陥没していたのを見つけ、棒で突いてみると抵抗なく突き刺さります。何か下で空洞があるのか判りませんが、基礎の外側の土ですのであまり気にはしていなかったのですが、最近凄く気になってきています。
 また、このせいで風が強い日や3階で歩いたとき、階段を上り下りしたときなどに揺れるのを感じます(寝ているときに感じます)。これは鉄骨造の影響だと、当初売主から説明されましたが未だに信じられません。揺れとこの陥没は関係あるのでしょうか? また、陥没箇所の修理方法を教授いただけましたら幸いです。
 ちなみにもう片側はコンクリート打ちで隣に家があります。陥没側はコンクート打ちはしておらず、ブロック塀があるだけです。
敷地の陥没には、盛り土に含んでいた不純物が変化して空洞になった場合などが考えられます。本件の場合は鉄骨3階建てなので、確認申請の際に構造計算書を添付しており、当然、敷地の地盤調査を行い地耐力などの数値を元に建築しているはずです。また地耐力が足りない場合は、地盤補強などの措置を施しているものと思われます。しかしながら建築物の積載されない敷地の盛り土は、上記のような経年変化などによって空洞化沈下をする場合も珍しくありません。
 地盤面に問題があると建物が沈んだり、傾いたりする場合があります。従って本件の歩いた時の揺れとの因果関係はないと思われます。コンクリートを打ち込んだ部分は陥没がないということなので、その部分の地盤転圧をまめに行ったものと思われます。不同沈下(敷地の陥没)で建物が傾いていないかどうかを、施工者に水平測定器で検証していただくべきです。不同沈下が発生していない場合は、陥没部分をしっかりと転圧(突き固め)を行い、砂利や土を補充することで大丈夫だと思われます。