高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

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2022.05.12

クロスのカビについて

質問者/上をむいて

家の壁紙について質問です。
新築でまだ一年もたっておらず、3階建てです。夏ごろから3階部屋壁紙に紫色のしみがでて、なにが原因かわからず、工務店に相談とりあえずめくってみることに、すると、クロス下のボード に、黒いカビが・・
紫色のしみの模様とはべつのところに大量のカビがありました。
とりあえずボードをあたらしいのにかえたら大丈夫ということだったのですが、それからしばらくすると、2階の別のところに紫のしみが。。
またボードをかえたら大丈夫ということで、作業していくと。。
ボードをはずすと今度は木造部分(柱、ベニヤ板?)が黒カビ(ススみたいなカビ)だらけ、もうカビはかわいてるからふきとったら大丈夫ということで、さっと乾拭きしたあと、新しいボードをはり、クロスをはり、作業は終了しました。
24時間換気をしています。
まだ住んで一年もたっていないのに、ボードにカビ、木造部分がカビになることは考えられるんでしょうか?
そういうことが、普通ならこのままの状態で放っておいてもいいものなんでしょうか?
カビはふいたら大丈夫といってますが、本当にそうなんでしょうか?

紫のしみはなんだったのかいまだに謎のままです。
断熱や気密仕様についての事項が記載されておりませんが、染みやカビの要因は、施工時の工事水(竣工までに抱え込む分)、雨漏り、内部結露が考えられます。

文章から要因を推測すると内部結露のように見受けられます。
本件は兵庫県ですから昨年の夏の猛暑で外気温が連日35℃、湿度70%を超えておりました。この時の露点温度(結露の始まる温度)は29℃です。
エアコン冷房で室温を26℃にしておくと、外部から侵入した湿気が内壁で凝縮し、その部分の含水量が増加してカビになる場合があります。

今季の冬もまた連日の寒さが続いています。
室内を快適な温湿度の20℃、50%にキープした場合、この時の露点温度は9℃です。
断熱性能が伴っていない場合は、内壁全体がこの露点温度の9℃以下になる事が少なくありません。
結果このような要因でカビや染みになる場合があります。

内部結露が要因の場合は換気量を増やすだけで解決出来ません。
放置しておくと、カビの胞子がハウスダストになり、住人の健康障害の要因になる場合があります。
本件においては、施工工務店と充分に相談をしながら、断熱と気密の対策を行う事が先決のように思われます。