高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2019.06.03

地下室に断熱材が入っていない

質問者/神奈川県川崎市・YYさん(会社員・32歳・男)

 購入した地下室付き建売物件について悩んでおります。
斜面を利用した地上2階・地下1階の住宅を購入しました。その地下室についてご相談です。書籍や、ホームページ上の地下室についての情報では、地下室には断熱材を入れることが当然のように記載されています。しかし、私が購入した物件の地下室には断熱材が入っておりません。なぜ入っていないのかと売主に尋ねても、納戸として設計しているから(居室としてではなく)、断熱材は入れてないとのこと。
お客様の自由に使用していただくため──など、私としては納得行かない回答ばかりです。また、法律上はなんら問題ないとも言っています。
 他のホームページなどを拝見した限りでは、結露、カビ、寒さ等問題でると思っております。ぜひご教授いただきたく、よろしくお願いいたします。
 なお、地下室構造ですが、RC工法(基礎)半地下で吸気口×1、窓×2あり。
広さは12.5畳です。内装は以下です。
壁:コンクリートにベニア板を貼りその上にクロス
床:コンクリートと隙間を設けた板の上にフローリング
 敷地が傾斜地になっている場合、本件のように地階部分を活用して車庫や納戸などにすることがよくあります。用途が車庫や納戸の場合、断熱材を入れない場合がほとんどです。地下室を居室として使用する場合、床や壁がシーズンを通じて15℃程度の温度を保つ地中に接しているため、夏場に水蒸気がその部分に凝縮して結露になりやすくなります。このため換気を行うことになりますが、神奈川の夏は湿度がとても多くなり、そのまま冷えたコンクリートに湿気の多い空気をあてると、結露を助長する場合もあります。
 解決法としては換気と除湿機を併用する方法があります。しかし、根本的には断熱をしてコンクリートを冷やさないようにするか、湿気が引っ付かないようにすることなのです。地階に断熱材を取り付ける場合、グラスウール断熱材は接しているコンクリートに湿気を吸い込むことがあるため、通常、樹脂のスチレンフォーム断熱材を使用します。本来、コンクリートの外側にスチレンフォームを打ち込んで断熱すると良いのですが、地下の場合、施工的にさまざまな課題もあります。そのためスチレンフォームを内側から取り付ける施工法もあります。当然、コンクリートに直接スチレンフォームを密着させなければなりません。そのため、床や壁の仕上げ方法も異なってまいります。
 法律上で施工者に断熱施工を強要することは難しいと思います。また、建売の場合、最初の仕様書確認で指摘する事項となります。地下室の使用方法によっては、負担をしてもスチレンフォームの断熱を施すべきと思われます。