高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2022.07.04

床下の土間に浸水

質問者/岡山県小田郡・HHさん(会社員・38歳・男)

 入居後に床板を剥がすとベタ基礎内に水が入ってました。コンクリートの土間部分に湿度調整の40cm角程のマスが各部屋にあけてあり、またGLが土間部分よりも10cm高かった為、雨が降るとそのマスから水が浸入したものだと思われます。とりあえず10cm程コンクリートを土間部分に流し込みました。さらに床のネダにカビが生えてて困ってます。これでもう、水は浸入してこないものでしょうか? 工務店は私の家が最後でもうやめる、と言っています。瑕疵担保責任はどうなるのか心配です。
 外部地盤面(GL)が床下のコンクリートや地盤面より高いと言う場合、地下水面位によっては本件のような事象の生ずる事が多くあります。このような場合は先ず、コンクリート面の高さを外部地盤面(GL)より少しでも高くする事です。本件の措置は適切な対応だと思われ、今後、今までのように雨のために水浸しになる事が無いと思われます。しかし、床下にコンクリートを流し込む事で一時的に床下湿度が上昇します。その際に木材などに腐朽菌が発生する場合も考えられます。
 また、地下水面位の高い地盤であると思われる事から、通常でも湿気がコンクリート面に出易い状況にあると思われます。対応策としては、そのコンクリートの上にポリフィルムを重ね幅を大きくして敷き込むと良いでしょう。ポリフィルムの重ね部分には乾燥した砂で重しをかけてください。
 瑕疵担保責任と言う法律は雨漏りと、主要構造部に竣工までの期間に瑕疵(問題を起す要因)があった場合にのみ対象となります。本件の場合、床下地盤面の高さが瑕疵担保責任対象になっておりませんが、床下が不完全だったために主要構造体である土台に損傷を与えたと言う事象が、瑕疵担保責任の対象になるかどうかが微妙です。瑕疵担保責任と言う法律も様々な課題があり万能ではありません。
 先ずは床下を上記のような対応を行い、責任云々と言う状況にならないよう管理すべきでしょう。