高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2022.07.20

床下に水がたまってました

質問者/匿名さん

 現在、家を新築中のものです。上棟が終わったところですが、以前屋根がかかる前に3日間雨が降り続いていたので、不安になって床下を覗いたところ5センチほど水がたまっていました。1ヶ月間水がたまっていたことになります。水を含んだおが屑も厚く層になっていました。すぐにメーカーが来て、水を取り除きましたが、少し乾燥したところで再度床下を見たところ、基礎の継ぎ目(ベタ基礎のベースと立ち上がりのつなぎ目や立ち上がり同士のつなぎ目)付近に黒ずみがみえました。カビかもしれませんが、カビかどうかをどのようにして見極めたらいいのでしょうか?何か良い方法があったら教えてください。メーカーは1ヶ月くらいだったらカビは発生しないと言ってましたが、本当でしょうか?
 また、カビだった場合にどのように対応したらよいでしょうか?おしえてください。
 工事中に雨が降ってベタ基礎に雨水が溜まることは珍しいことではありません。当然、工事中でおが屑などが堆積しているのも致し方のないことで、この暑い時期ですとカビになるのも不思議ではありません。
 問題はこれからです。雨の入らない状態まで工事が進んだら、床下を完全に乾燥させて、おが屑は勿論、ごみ屑などを工事用掃除機を用いて、完全に取り除きます。更に床下のコンクリート部分をジェットヒーターで完全乾燥させることが肝心です。黒ずみに見えるのもカビだと思いますが、乾燥状態を維持できればカビは自然に除去されます。
 床下が自然通気の出来る構造になっていますと、1ケ月くらいで乾燥し、黒ずみも自然に消えてゆく場合もありますが、とにかく床下の清掃と乾燥が不可欠ですので、しっかりメーカーの方に対応して戴くべきです。床下の乾燥状態が維持できなければ、カビの胞子が浮遊して居住空間まで入り込んだり、土台や柱の根元を腐食させる場合があります。
 このようなトラブルが発生しますと、平成12年より施行された「住宅品質確保促進法」で施工者の責任が義務化されています。この法律を盾に施工者にしっかりと対応して戴いて下さい。