高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2022.07.19

レジスターが直接外へ出ていない

質問者/千歳市・YKさん(会社員・39歳・男)

 通気口の裏の外壁がボロボロになって困ってます。北海道の築9年の家なのですが、家の中にあるレジスター(通気口)が直接外に出ていないのです。外壁と内壁(タイベック)の間に通気層があって、そこへ出ているだけでした。通気口は一年中、開けっ放しで良いとハウスメーカは言っていたので、開けっ放しでおりました。外には繋がっていないので特に寒くもありませんでした。一昨年あたりから、春になると通気口の場所の外壁が結露していたと思われ、剥がれだしました。その建築メーカーはすでに倒産しており、別のメーカーに修理お願いしようと思うのですが、今と同じ工法で(外壁と内壁の通気層に排気口)良いのか、それとも一般的な排気口を外壁の外側へとつなげる方法が良いのか迷っています。ご助言お願いします。
 レジスターを通気層の中に放出する施工を見かける場合がありますが、全くナンセンスな施工です。確かに、外部からの冷気が入りこまない利点があるため、そのような施工が行われるのでしょうが、レジスターは自然換気を促すもので、少しでも通気抵抗があればほとんど役に立たないのです。南側の日射熱が当たる場所においては、通気層に上昇気流が発生しますので、その時にかなりの自然換気が促進されます。
 しかし、換気は恒常的に行われなければなりません。日の当たらない夜とか、北側の日射の当たらない場所で自然換気を期待することはできません。
 サイディングの外側防水はシッカリしていますが、裏側からの防水処理がほとんどされておらず、本件は典型的な積層剥離現象です。裏側から表に向かって湿気が透湿する際に、サイディングの素材そのものを侵してしまいました。
 塗装処理での補修はすぐに落ちてしまいます。サイディングの張り替えが必要です。本件質問は、当然のことながら、外部にフードを設けて排気しなければなりません。