高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2022.07.12

夏涼しい家にするために

質問者/岐阜県岐阜市・OMさん(公務員・51歳・男)

 自宅を改築するため、○社と契約しました。品確法申請を条件にしましたが、その会社の規準では、温熱環境が最上級の次世代省エネでなく、新省エネでした。業者にその当たりを質問すると、岐阜は寒冷地でないので、この新省エネになっているとのことでした。確かに、岐阜は寒冷地ではありませんが、夏の蒸し暑さは、相当なものです。そこで、小屋裏換気扇の設置と断熱材(グラスウール)の増量や高性能な物への変更を申し入れました。
 しかし、小屋裏換気扇の効果に対しての「?」や断熱材の増量は、設計バランス上問題になってくること。なによりも、軒下自然換気で十分などなどで、業者はうんと言いません。
 
 質問
1 小屋裏換気扇の効果や必要な機械性能
2 グラスウールはかんたんに増量できない。

 質問に答えていただくとともに、夏を涼しく過ごす効果的な方法があれば教えてください。なお、改築予定の建物は、木造在来工法、内断熱外通気工法です。
 次世代省エネ基準とは、冬の暖房省エネと夏の冷房省エネ、双方の性能を持たせた基準のことを言います。新省エネ基準は冬の暖房省エネが基準の根源となっています。
 仰せのとおり岐阜県などでは、屋根の表面温度が100度にもなり、小屋裏温度は80度にもなります。高温になった小屋裏温度が輻射熱で建物の構造体や仕上げ材が蓄熱するため、エアコンを稼動させても中々、室内の気温を下げることが難しくなります。空気を一立方メートル、一度下げるために必要な熱量は0.3kaclですが、建物の建材や木材はその900倍の270kaclも必要となります。
 小屋裏の高温になった温度を構造体に蓄熱させないため、天井断熱を北海道なみの300ミリとか400ミリにすべきです。新省エネ基準もそこまでは要求していませんが、温暖地は夏場対策と北海道なみの天井断熱が必要なのです。
 天井断熱を厚く出来ないと言うのは、メーカー側の都合であって、仕様変更を求めるべきでしょう。地域の工務店にとってはなんでもないことなのです。また、小屋裏換気は、軒下から空気を取り込んで棟上の両妻側から自然排気するのがもっとも理想的です。ハウスメーカーは独自の仕様を持っており、変更をとても嫌がります。
 一生一代の家づくりですから、仕様変更に応じなかったら、地域に密着した工務店でも充分に対応できます。悔いの残らない家づくりを行なってください。