高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

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2011.06.11

津波災害 臭い・清掃について

質問者/宮城県:K様

被災家屋です。仙台港の製油所から重油・土混じりの海水が流れ込み1階が冠水しました。
廃油ボール状の塊やエマルジョン化した汚泥が異臭とともに家内外を汚しています。我が家では、修繕して住もうと思っています。
床下の海水油汚泥の臭いは年月が経てば自然と無くなってくるものでしょうか。
外壁はそのままで水洗い・内装の断熱材と内壁の化粧板・床板の交換だけで汚泥の臭いの解消も心配です。
白木の柱は黒い油のしみで汚く見えます、既に断熱材に接する部分からはかび臭い臭いもしてきました。
被災3ヶ月になりますが①津波災害の臭い対策・②木部の油染み込み清掃について教えて下さい。
震災での津波被災を心よりお見舞い申し上げます。

ご質問の案件ですが、構造体に問題がなければ修繕して住まわれるのが賢明です。
仰せのように要件(床下や壁内などの完全乾燥)が伴えば、時間の経緯で臭気が解消する場合も皆無ではありません。
しかし質問文章により本件事象を推察すると、これをこのまま放置する事は事態を悪化せるように思われます。

重油混じりの海水と泥水による汚れと悪臭と腐朽菌対策は、いくつかの組み合わせ対応になると思われます。
油性の汚れは油性洗剤で行い、海水と泥水は水洗いが原則となります。
悪臭は、油性の泥水に様々な雑菌が繁殖した事が要因のようです。
単なる汚水でも雑菌繁殖は発生しますが、その種類が異なります。
私達の経験では、誤ってクレオソート(殺虫剤系)を散布したところ、悪臭どころか住む人がアレルギーを起こして住めなくなる事態になった事があります。

まずは、内部、外部を問わず、水性洗剤で丁寧に洗い流す事です。
その後、水性洗剤で除去出来ない油性による汚れ部分は、油性洗剤で洗います。
水性洗剤が乾燥したのを確認してから油性洗剤を用います。
いずれの洗剤も混合しないように注意してください。
洗剤混合で猛毒ガスを発生させる場合があるからです。

上記のような洗剤での洗い流しではクレオソートのような副作用は起きません。
洗浄後は徹底した乾燥状態にする事です。
濡れた断熱材は取り換えが必須です。
特に床下は完全乾燥を促すべきでしょう。

私達ファース・グループで採用しているスカットール(シリカゲル)を床面に散布して乾燥させて臭気除去に有効です。
また床下を乾燥させたらポリフィルムを敷いてスカットールを散布する方法もあります。
いずれにしても、根気よく洗い流しを行い、徹底的な乾燥に持ち込む事で解決できると思います。
大災害にめげず復旧に励んで下さい。