高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

契約・法規のトラブル

業者側のミスで発生した補修工事費用など

2011.08.17

屋根瓦

質問者/ごりんち

地元工務店で新築を建てましたが・・屋根瓦は陶器瓦でお願いしますと伝え、見積もりにも陶器瓦一式で金額が出ていました。その時はどんな陶器瓦にするのかの打ち合わせはしませんでした。いざ工事が始まり工務店から屋根瓦はどれにしますかとやって来て、和瓦の同一商品2枚(色違い)を持って来てどちらにしまか?
と言われたので、他にないですかと質問すると、これしかないですよと言われ、さらに今決めてくださいと言われしぶしぶ選択しました。ところが、うちの家の次の家には今風の薄くて色つきの陶器瓦で出来ていました・・ そこで工務店の社長に他の瓦があるのになぜ自分の家の時はと聞くと、お宅はこんな色のこんな形の瓦と言ってくれなかったので・・・との事、こんなことってあるのでしょうか・・?
交換してくれと言っても無理としか言いません 確かに陶器瓦ですが、今時こんな工務店があるのでしょうか?こういった場合も交換してもらえないのでしょうか
言い訳ばかりで、こちらも悔しくてしょうがありません よきアドバイスをお願いします


事前の打ち合わせが建主さんの納得できる内容でなかった事はとても無念です。
工務店の社長さんの対応にはあまりにも不透明な部分が多過ぎたと思われます。
しかしながら屋根瓦だけで施工工務店との関係をギクシャクさせてたままでは、建主さんにとっても決してプラス面に作用する事はありません。

出来た事を肯定的に受け止めたらいかがでしょう。
屋根瓦には、本件に採用した「陶器瓦」と「いぶし瓦」それに「セメント瓦」の三種に大別されます。
その中でも本件の陶器瓦は、瓦表面の釉薬がガラス質になっているため、水が浸透せず、長い年月を経ても美しい状態を保て、メンテナンスの必要がありません。
いわゆる最高級品の瓦だと云えます。

その他の「いぶし瓦」は粘土を瓦の形に、何もかけずに窯の中に入れて焼き、瓦全体を渋い銀色をした瓦となります。日本建築のお城や社寺の屋根に多く使われ、深い味わいを醸し出しますが、表面の炭素膜が年月の経過と共に剥がれ落ち、変色していきます。

「セメント瓦」はスレート瓦やコンクリート瓦とも言われ、その名の通りセメントと砂を主原料としたもので、経年により変色、脱色がおき、数年ごとにメンテナンスが必要となります。

このように本件に使用した陶器瓦は、工務店の社長なりに建主さんの事も思慮されて採用された可能性も捨てきれません。
出来た家をいとおしみ、施工工務店との心情回復に努力されるほうが賢明と思われます。