高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2023.04.03

オール電化で湯量が足りなく困っています

質問者/匿名さん

 昨年の6月の終わりに2世帯の家を建てました。設計の段階でオール電化をすすめられ、検討した結果、悩んだ末つけることにしたのですが、タンクの量が心配で業者さんの方に何度も足りるのか確認しました。うちは主人がシャワーをたくさん使いたい人で、2人分は必要だと思うし、今は4人で住んでいますが、これから先、子どもも出来ることを考え、6人~8人で使っても十二分に足りるものでないと困るということを再三確認していたのですが、何度聞いても「タンクの温度は90℃まで上がって、それを水と混合で使うため倍使え、十分足ります」という答えだったので、その言葉を信じて付けたのですが、いざ住んで使ってみると、3人入ればお湯がなくなり、最後の人が寒い思いをしています。それに、お風呂以外でお湯を使えません。これから先が長いのに(人数も増えるし…)すごく困ります。しかも、タンクの温度は82℃までしか上がりません。
 業者の方にも連絡をとって見てもらっていますが、何ヵ月経っても答えがでません。最後にはコンピューターは悪くないので使い方が悪いか、お宅の生活リズムに合ってないのでは?と言われました。残り湯を気にしながら入るのも寒いのも、もう限界なのですが、この場合、一つ大きいサイズにしてもらうか、ガスにしてもらうことはできるのでしょうか? できる場合、うちが費用を負担しなければならないのでしょうか?
 最近は、このようなトラブルが大変に少なくなりました。事前に家族数やライフスタイルを調査して、タンク容量を決め、さらに追い焚き機能が装備されているものが多くなりました。
 電気温水器は一応90度まで上昇させる機能は装備されておりますが、機器の維持保全のために80度くらいに設定しております。本件についてはタンク容量が明記されていないのでわかりませんが、質問者の家族数なら600リッター以上の容量が必要と思われます。
 いずれにせよ、容量不足であることで悩んでいるわけで、対策としては心置きなくお湯を使用するために、別な場所にもう1台温水器を取り付けする方法、また、現在の温水器周辺に余裕があるなら、600リッター以上の容量のものに取り替えるなどの方法が考えられます。
 費用の問題があるのであれば、オール電化でのメリット(室内環境維持)を多少なりとも減少させますが、ガス瞬間湯沸かし器を取り付けるのが一番安価な方法です。
 本件は、温水器をすすめる側と建主側の情報不足が招いた問題と思われます。しかし、費用の問題については、計画段階での課題で施工上の問題ではないので、施工業者に費用負担をを押し付けるのは非常に難しいと思います。しかし、事情を理解していただいて、いくらでも価格協力を要請するべきでしょう。