高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2023.09.11

トイレが詰まって台所下に漏水!

質問者/東京都新宿区・MAさん(会社員・29歳・女)

 3年前に新築一戸建てを購入してから毎週拝読させて頂いてます。今回、3階建ての我が家で水漏れが発生し、今後の対処方法についてご指導いただきたいと思い、投稿させていただきました。
 3階建ての一戸建てで、トイレは1階と3階、台所は2階にあります。猫を飼っていて3階のトイレから「トイレで流せるトイレ砂」をながしていた所、量が多かったのか配水管でつまり、それが途中でつながっていた2階の台所のキッチンの下の床から大量に水漏れしました。
 すぐに建築会社に連絡し、とりあえず配水管は修理してもらい水漏れはなくなりました。請求書がきましたが、保険でまかなえることが判明したので自己負担はなくすみそうです。
 ただ、今回相談したいことは次の通りです。
1)2階床下に流れ込んだトイレの排水による床の被害対処について。キッチンの下を少し見たところ、トイレ砂がでてきました。乾いているにしろ今後、湿ったときには匂うでしょうし、数年後床が腐っていくのは困ります。それに、ながれ込んだのはトイレの排水です。
2)トイレの配水管と台所の配水管を一緒にするのはおかしくないでしょうか?
 これではトイレが原因で詰まったときには間違いなく下にある台所にあふれてきますよね???
3)配管工事にきた方が、3階と2階の配管が一緒になったあと、細くなっててそこで詰まったといってました。配管が途中で狭くなるなんてど考えてもおかしくありませんか?

 以上3点について専門家のご意見をお聞かせください。また、床下の点検及び修理張替えなどを施工業者というか建築会社に負担していただくことはできますでしょうか?
 トイレのつまりはトイレに・・・というのが当たり前だと思っていただけに、今回の水漏れはショックです。宜しくお願いいたします。
 家庭内で発生する汚水をトイレの水も含め、雑排水と言いますが、雑排水管にトイレ、台所、洗面所、浴室の排水など一緒に流し込む方法は、通常でも行われております。特に都心部では土地の価格が高いので、パイプシャフト(パイプを下ろすスペース)が取れないため、太目の雑排水管を用いて、取水枡を通じて下水に流し込む方法が多く取られております。しかし、途中でパイプが狭くなるなどと言う事は、あってはならない事ですが、おそらく前述したパイプスペースが取れなかったのが要因と思われます。
 改善するとしたら、パイプシャフトを広げるため、部屋の一部に出っ張りが出てくる事を覚悟しなければなりません。水に溶けると猫の砂といっても、パイプが狭くなっていれば、その時の状況(台所の汚水やトイレの汚水がなどと一緒になるなど)によって、再び漏水事故が起きる事もあり得ると思います。当然、トイレの汚水が天井かか部屋に零れ落ちる事も考えられます。
 施工業者と充分に相談して、部屋の一部が出っ張る事と多少の工事費を負担する事を覚悟しても、抜本的な改善工事を実施すべき思われます。改善工事が完了するまでは猫の砂を排水させないようにしておくべきでしょう。