高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2023.12.01

地盤が固まるまで待ったほうが…

質問者/愛知県名古屋市・SMさん(会社員・30歳・女)

 1ヵ月ほど前に某大手会社の分譲住宅の購入をしました。現在、ローン等の準備中です。先日、購入手続きをしている家を見に行ったところ、外壁と地面の間に直径50センチ、高さ30~40センチほどの穴があいているのを発見しました。住宅会社に確認したところ、先日の大雨によるもので問題ない、との回答でした。さらに、家を引き渡すときには再度、土を入れて平らにし、また今後、大雨などで同じようなことが起きたときには、2年程度は無料で土を入れさせてもらう。2~3回程度、土を入れれば段々と土も固まり、このようなことはなくなる、と言われました。
 そこで質問なのですが、このようなことは特に問題ないのでしょうか? 住宅会社の方が言われたように、何度か土を入れることにより、地盤も強くなるのでしょうか? やはりお庭には芝生を植えたり、ガーデニングをしても問題ないでしょうか? 芝生を植えたりするには、地盤が固まるまで待ったほうがいいのでしょうか?
 以上、よろしくお願いいたします。
 どんなに土を入れても地中がどのような状況になっているか、しっかりとした地盤調査が必要です。しっかりとした盛り土施工で造成しますと、造成後、すぐにでも家を施工できる場合もあります。本件の場合は、明らかに敷地の造成盛り土施工に問題があるように見受けられます。
 現在は住宅品質確保促進法という法律で、地盤不備が要因で不同沈下(家が傾く現象)などは施工者側の施工責任が義務化されています。今のうちから、この法律の存在をしっかりと確認しておく必要があります。必ず、地盤調査を実施して地盤の状況にあわせた対処を施工業者に強く要請すべきと思います。
 しかし、竣工後、家の周りにガーデニングなどで土を入れますと、外の地盤面が床下の地盤面より高くなって、床下に悪い影響を与える場合があります。床下は常に乾燥状態に維持管理する必要があります。敷地の水はけなども無視できませんので、最初から業者側にしっかりと要請しておくべきでしょう。