高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

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2024.01.15

スカート断熱か床下断熱か悩んでいます

質問者/青森県五所川原市・HKさん(公務員・39歳・男)

 断熱に悩んでいます。
 スカート断熱と床下断熱、どちらが費用面・断熱面で優れているのでしょうか。また、両方を併用するのはよろしいのでしょうか。
 床下断熱を完璧に行うには、グラスウールにしても、樹脂断熱材にしても、弛みなく、しっかりと施工することは、実際にはかなり高度で、丁寧な施工が求められます。特にグラスウールの断熱材はどうしても中央部分が弛んで、その部分の空気が対流して断熱効果を低下させる場合があります。樹脂断熱材は、端部の納まりに隙間が出来やすく、これもかなり丁寧な施工が必要です。いずれも、しっかりと誠実な施工を行うことで解決できます。
 スカート断熱は、基礎の外側に青森県ですと、50ミリのスチレンフォームをコンクリートとともに打ち込み、スチレンフォームの外側からからモルタルで仕上げます。その地中450ミリのところに同じスチレンフォームをほぼ水平にとりつけて、地盤面の凍結と冷気を遮断する工法で、基礎を深く掘る必要がなく、意外と安価に施工できます。しかし、スチレンフォームやモルタルが後日、剥離するトラブルが発生することがあります。モルタルを仕上げる際に、スチレンフォームをコンクリート釘で固定して、釘頭に網ラスを取り付ける方法があり、完璧に施工できますと、基礎断熱のスカート方式が最も合理的な工法と言えます。
 しかし、いずれも施工精度や丁寧な施工を行うことが前提ですが、併用する必要はありません。