高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2024.01.26

9月に出来たばかりの家なのに結露がでて困っています

質問者/いかるがたなか

新築の家で、薪ストーブとサマー・スラブという深夜電力を利用した床暖房システムを利用しております。
換気システムは第三種で窓はLOW-Eペアのアルゴン入でサッシはPVCサッシです。
サマー・スラブは35℃設定してあります。
薪ストーブは夕方頃から21時ころまでつけてあります。
休みの時は日中から焚いています。
2階は特に暖房器具は使用しておりません。
薪ストーブを使用するようになってから、毎日窓が結露しています。
特に一階のキッチンの後方の窓と勝手口の窓は北側にあることもありかなりひどい状態です。
ここのところかなり寒い日がつづいているので窓のところの温度がかなり低く露天温度の関係からか朝、夕と結露しております。
施工業者さんに相談したところ、やはり窓のところの温度が低く負けてしまっているので結露が起きているようです。
ブラインドカーテンを少しあげたり、サマー・スラブの温度を上げたりとしてみましたが、効果はありませんでした。
毎日、ハンドタオルが2本びしょびしょになりかなり精神的にもまいっています。
なにか良い方法があれば教えてください。
宜しくお願いします。


PS 我が家は長期優良住宅です。

本件の結露要因について、長期優良住宅仕様で記述された内容の家であれば、ハード的な問題があるととは思われません。
相当に費用を掛けた立派な家であると推察されます。

薪ストーブは水蒸気を煙突排出するので要因として考え難いのです。
サマースラブは、床下の土間を温める暖房法ですが、厳寒期の竣工の場合、稼働させる事でコンクリートの湿気が蒸発して湿度を上げる場合があります。
しかし9月の竣工です。すでに2ヶ月半ほど経過しており、コンクリート湿気は抜けきっていると見るべきでしょう。

ハード的な問題がなければ生活発生水の量が問われます。
室内気温20℃、湿度50%の場合、露点温度が9℃です。
現在の北海道は、連日が真冬日で最高気温が0℃以上になりません。
どんな断熱性の高い窓でも窓の下の部分に結露が発生するでしょう。

この室内気温20℃で湿度40%で露点温度6℃。同じく30%で3℃なります。
つまり、室内で湿気を出さないようにして湿度30%まで下がると本件のような高性能の窓では、真冬日でも結露を発生させません。

先ずは、家屋内の湿気を出すよう素材を仕舞い込むとか、洗濯物を室内に干さないようにするなどの工夫をしてみてください。
それでも収まらない場合は窓ヒーターや除湿機の設置や換気量を多くするなどの機械的な対応を行う事になります。