高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2012.05.25

最適の高気密・高断熱材

質問者/フクヤマリュウイチ

現在、木軸組構造で住居用家屋新築の計画のため、工務店を検討しています。高気密、高断熱の家にするため、内断熱、外断熱はどちらがいいのでしょうか。また、その際、断熱材はセルロース、羊毛、ロック、ガラスウール、あるいはウレタンフォームなどどれが一番いいのでしょうか。また、二重通気工法、WB工法などの付加的な工法は、単純な外壁内の一重通気工法よりかなりいいのでしょうか。

住宅工法について各工法を展開している当事者は、自分の行うシステムが最高であるとの信念で取り組むのは当然です。

特に高気密、高断熱と云う事になると、そのような性能が高くなるほど、加えなければならない機能、性能が伴うものです。
高気密、高断熱とは何を基準に「高」を付けたのが極めてあいまいであり、自分勝手に「高」をつけているものも少なくありません。

その点は先ずQ値の確認が最善です。
Q値は、床、壁、天井、開口部、そしてC値も含む空気の入れ替えで逃げる総熱損失量を延べ床面積で割った数値です。
したがってC値の悪い家でQ値の良い道理はありません。

セルローズファイバー、羊毛、ロックウール、グラスウールなどは、閉じ込めた乾燥した空気が断熱の役割を果たします。
この閉じ込めた乾燥空気が、どのような状態で、何十年間にわたり乾燥したままになっているかを問うべきでしょう。
ウレタンやスチレンのような樹脂断熱材も熱や火炎対策、施工状態が完全かどうかの確認も必要です。

内断熱か外断熱かの判断は、ライフスタイルや施工精度にもよっても異なります。
建築するお施主さまは一生一代の買い物です。
販売する業者側の売り文句だけに惑わされる事のないようにしなければなりません。

一番確実なのは、然るべき住宅工法で建築し、すでに住まいして建主さんに聞くのが一番です。
それも竣工して1年前、5年前、10年前、15年前くらいまで遡る事も必要です。
その住宅性能と施工工務店の誠実さも選択の重要な要素です。
家族の幸せを包む家は、様々な研究、勉強を行い、悔いの残らない家づくりを実践すべきでしょう。