高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2012.10.24

基礎断熱材の露出について

質問者/わかやま

昨年、高気密・高断熱住宅という謳い文句に惹かれて建売を購入しました。

この春、植栽をしたく土壌改良をするために建物周囲を掘り起こしていたところ、
基礎部分の断熱材が地表すぐ下部分でむき出しになっていることがわかりました。
写真の右手コンクリートは駐車場で150mm厚、表面が地表レベルです。

周囲には落ち葉があり、ワラジムシや蟻(シロアリではありません)が多くいるので
断熱材を侵食されたり、寒冷地ということもあり土壌水分が基礎と断熱材の隙間に
入り込んでの凍上等の心配をしています。

そこでお尋ねしたいのですが、こういった基礎の施工はこのまま放置していても
上記のような心配は無用でしょうか?
また、懸念される事象等とその対応等について、ご教授いただけないでしょうか。

宜しくお願いいたします。
写真の位置が不明確で断定はできませんが、凍結浮上の弊害を注意すべきでしょう。
寒冷地では、凍結深度が自治体ごとに定められており、450ミリから1200ミリまでの地域があります。
おおよそ凍結深度100ミリで1センチの凍結浮上があると云われます。

函館近郊でも厳寒期は約5センチも地盤面が押し上げられています。
したがって、規定の凍結深度以下まで基礎コンクリートの底部を届かす必要があります。
本件の場合、基礎断熱仕様になっているとしたらスチレンフォーム断熱材が凍結深度まで届いているか、或いはスカート断熱仕様(地中でスカート状に開いて凍結防止)になっているかです。
写真で見る限り、そのような仕様のように見えませんので要確認です。

シロアリの心配ですが、シロアリはいないと云われた北海道ですが、既にあちこちでシロアリ被害が発生しております。
函館地域ではシロアリの大被害に遭遇した事もあります。
特にクラビアさんがご指摘のようにスチレン基礎外断熱の場合は、スチレンと基礎コンクリートの貼り合わせ部分からシロアリが浸入する被害が考えられます。
シロアリ対策は、基礎周辺の薬剤処理をマメに行う事が大切です。
これらの事を思考しながら対策を講ずべきと思います。