構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2015.03.20
基礎を雨水が通っている?
質問者/大阪府大東市・YMさん(会社員・30歳・男)
初心者の不安にお答え願います。
現在、基礎工事が行われており、コンクリートが固まった状態になりました。
そこに先日の雨で雨水が溜まった状態になっていたのですが、一部分でコンクリートの中を伝って、雨水が染み出ているように感じられるところがありました。これって問題ないのでしょうか?
以前、監督さんに聞いたときは、ベタ基礎は雨水は溜まるもので、そとに出て行かないよとうかがっていたので、写真を見せて、これってコンクリートの中を雨水が染み出しているんじゃないですか?って聞いたのですが、「問題ないですよ」という返事が返ってきて、なぜ問題ないのかについては教えてくれませんでした。
基礎って非常に重要だと聞いており、少し不安に感じていますので、こんな状況のままの施工で後々問題になるようなことってないのでしょうか?
ベタ基礎の場合、本件のように外周の立ち上がり基礎の高さが高い場合、水平ベタコンクリートと垂直コンクリートの打ち継ぎ箇所が発生します。
この基礎コンクリートを打設した後に雨水が入った場合、本件のような状態になる場合があります。また、コンクリートの打ち継ぎ部分に、砂利に遮られて荒れた部分が出る場合もまれではありません。
コンクリートの内部には鉄筋が入っており、雨水の浸入は鉄筋を酸化させて好ましくありません。しかし、本件のコンクリートの打設状況も良好であり、おそらく、この後に基礎外周部分をモルタルなどで仕上げるもの思われ、外部からの雨水浸入防止の処置を行うものと思われます。
建物の外壁や屋根が出来上がり、家が仕上がるころには、ベタコンクリート上の水も乾燥してコンクリートの白い肌に戻ると思われます。