高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2013.01.07

基礎部の亀裂について

質問者/奈良市中山町・MTさん(会社員・49歳・男)

 初めまして。築半年後、西側基礎部に基礎を貫通する亀裂が発生し、地表より上部にいくほどに広がっています。また、東側基礎のも基礎上端より地表に至り、基礎を貫通するヘアークラック、防湿コンクリートにも東西亀裂の延長線にヘアークラックが30センチほど発生しています。
 建築会社に相談したところ、コンクリートの収縮とのこと。エポキシを充填すれば対処できると返答がありましたが、延長線上に不具合が発生しており、最近、地震も多々発生しているため不安です、良いアドバイスをお願いいたします。

建物:2x4 2階建て
基礎形状:フルベ-ス基礎、GL+891の高床仕様
地盤は50KN/m2で、地盤補強をしていません。

 1枚目の写真を見る限り、ヘアークラックであり、許容範囲といえると思います。しかし、2枚目の写真はヘアークラックの域を超えているようにも思います。平成12年より施行された瑕疵担保責任という法律では、基礎コンクリートにおける亀裂も場合によっては施工者の責任を問えるようになっております。
 責任を問えるといっても本件のように、樹脂補強材で固めたり、しかるべき対応を行うということです。昨今では、基礎コンクリートを完全に固めてしまうような、強烈な樹脂系補強部材も開発されて、施工できるようになりました。
 本件のように、不同沈下で家が傾いたのではなく、クラックの範囲であれば、割と簡単に出来る対策がありますので、建築会社に相談すべきしょう。ヘアークラックの範囲を超えて構造クラックに発展していたとしても、対応策が存在します。