高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.03.05

土留めの擁壁の目地が裂けてしまった

質問者/千葉市・ITさん(会社員・30歳・男)

 はじめまして。よろしくお願いいたします。
 築1年で盛り土の上に家が建っているのですが、擁壁のブロックの目地が裂け始め、現在は2センチほどになります。裂けた部分のブロックの厚みが違っています。厚みがない方が土圧に耐えられていないのでしょうか? 1メートル40センチほどの土留めに、この程度のブロックで基準は、満たしているのでしょうか?
 業者はモルタルを埋め込む対応をすると言っているのですが、写真から見て右側は崖にもなっていることもあり、崩れやしないか心配です。
 何とぞご教示のほど、よろしくお願いいたします。

 写真を拝見しましたが、ブロックの厚さの問題ではありません。
 また土圧のせいというより、敷地の地均しの際に均一な転圧作業を怠ったことによる亀裂現象のように思われます。
 本件はどちらかの既存塀に対して継ぎ足し施工を行ったように思えます。

 塀を作る場合は、一体施工を行う必要があり、根切り(基礎の穴掘り)を行って塀基礎の底を、均一にしっかりと転圧する必要があります。また、長い塀の場合は、何ヵ所かにエキスパンション・ジョイントといって、縁切の隙間をつくり、クッション材でつなぐ必要があります。
 本件はこのような構造になっておらず、厚いブロック部分の敷地と薄いブロック部分の敷地における地盤強度の異なることから発生した亀裂のように思われます。

 敷地に関する問題は、販売業者との約定によって対応が一概に言えないのが実情です。

 根本的な解決法は、撤去して完全につくり直しが望ましいのですが、費用などの問題が大きいと思われます。
 写真で見る限り、倒壊の惧れは無いように思われますので、一応、モルタルの充填で見栄えだけでも補修していただくのも一案と思われます。