高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.03.27

基礎に地下水が浸入

質問者/愛知県豊川市・Iさん(会社員・52歳・女)

 昨年新築した免震住宅の基礎〈家の中心に掘ったピット部分)に、新築当時より雨が振り続けると地下水?が浸水してくるのです<写真>。工務店さんは何回か来てくれて、コンクリートを塗ってくれたり、漏水浸入が考えられる場所にシーリングしてくれたのですが、直りません。私の家は昔、田んぼだったので、今回も地盤改良をしてしっかり建てたつもりでしたのに…。
 工務店さんが言うには、ピットが地盤より低いため地下水が浸水してくるのだろうと言っています。水道屋も、2~3m掘れば地下水が流れているような場所であるそうで、近隣には沸き水が流れており、私の敷地にも井戸が掘ってあります。工事期間中よりピットに水が溜まり、何回もくみ出しており、その時もかなり工務店には言っておりましたが、根本的に直りません。また、この問題は工務店さんに責任を持って対処してもらえるのでしょうか?
 大雨などが続いた時は、スポンジで水を吸い取りバケツ2杯にもなりました。どうしたらよいのかお教えください。どうぞよろしくお願いします。

 多額な費用をかけての免震構造ですが、このままに放置しておきますと、躯体を受けている鉄骨部材を酸化させる場合も考えられます。本件の敷地は地下水面位(地盤面からの地下水位)が高い敷地であると思われますが、おそらく地盤を掘ると数十センチの所に水位があると思われます。このような敷地に地下室などをつくる場合は、あらかじめ地下水面位を想定して設計し、コンクリートの外側に防水層を形成します。本件のピットは建物の重心を保つために家の中心に備えるべくして備えたものと思われます。しかし、耐荷強度に意識が偏り防水が手抜かりになったものと思われます。
 この時点で、内側から防水施工を行なっても完全にしかも恒久的に効果を出すのが大変に困難です。昨今、ガラス液体の防水施工法が開発されておりますので検討すべきです。内側から塗布するのですが、乾燥するとガラスと同じ成分となり、かなり信頼のおける防水法です。しかし、乾燥期間が課題となるでしょう。
 一般的な方法として、ピット内にさらに小さなピット(30センチ×30センチ×深さ30センチ)をつくり、フローセンサーのついた電動ポンプで自動排水する方法があります。当然、施工工務店の責任として施工を要請すべきと思われます。免震構造施工費から勘案しましても、そんなに多額な費用はかかりませんので、早急に要請すべきでしょう。