高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.04.03

基礎のシミ

質問者/Hさん(会社員・33歳)

 当方は4月に建売の新築一戸建てを購入しました。ある日、ふと見ると基礎立ち上がり上部よりシミが出ているのを確認しました。雨が降るごとにシミの大きさは拡大し、天気の良い日が1週間続いてもシミは残った
ままです。しかも、基礎とサイディングの間にある防虫ネットから木材を見ると、木材にカビらしきものがありました。家の周囲を確認しましたが、シミが発生している箇所はそこだけです。業者さんには雨漏りはしていないことは確認してもらいましたが、原因がはっきりしません。業者さんは雨が地面に当たり、その跳ね返りでシミができたといいます。しかし、それであれば基礎の下部にもシミができているはずです。
 納得のいく回答が得られないままこの状態が続いています。基礎部分の写真を添付しますので確認ください。ご意見よろしくお願いいたします。

 通気層からの雨水跡であると思われます。本件は通常どおりにサイデングの内側に通気層をつくっております。写真で見ても通気層がついていると確認できます。この通気層にはいくつかの役割がありますが、サイディングからの漏水した雨水を下部から排出する役目もあります。この雨水は、一番下部にある金属製の水切りの上から外部に排出されなければなりません。
 本件は何かの不具合で、通気層を伝わって来た雨水が水切りの立ち上がり部分の内側に入ったものと思われます。一番考えられるのが、通気層の断熱材側に張ってある透湿シートが水切りの立ち上がり部分の内側に入っている可能性です。これは施工ミスなのですが、放置しておきますと、土台を腐らせる場合がありますので早急に対策を行うべきです。
 本件は施工時においての雨漏りと構造体の瑕疵に値すると思われ、施工者側に瑕疵担保責任の対象になると思われます。