高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.07.17

夏暑く、冬寒い家

質問者/宮城県名取市・CHさん(自営業・46歳・男)

 築10年の在来木造、リシン吹き付けの家に住んでおります。恥ずかしい話ですが、大欠陥住宅です。夏暑く、冬寒い家です。
 あんまり寒いので床下に潜って見たところ、巾木部分でぐるりと明かりが見えるではありませんか! おまけに断熱材はブカブカで暴れているし、全然機能しておりません。挟み込んでいないんです。ですから、冬になると床下通気口を塞ぐのです。単窓でアルミサッシなのは仕方がないとして、これはクレームで処理させることはできるのでしょうか? 壁の中は風の通り道になっているみたいで、額縁とクロスの取り合い部からスースーと風が侵入しております。ぜひ良い知恵を貸してください。こんな住宅にローンを払い続けるのが馬鹿らしくてやってられません。

 築10年、多くの家がこのような無能な家の性能に泣かされています。家づくりは見えないところに、どのような気配りと技術を投入するかで、住んでから、住む人と家そのもののストレスを緩和できるものです。
 本件のように、単板ガラスにグラスウールの安易な充填による施工は、住んでからストレスが増幅する無性能住宅の典型的な家といえるでしょう。購入価格が安価であれば、単板ガラスのアルミサッシも致し方ない場合もあります。購入価格にかかわらず、築10年になりますと、さまざま瑕疵期間も過ぎ去り、快適な家に補修するには、それなりの資金投入を必要とします。
 アルミサッシをペアガラスの樹脂複合サッシに取り替え、外周の内壁を剥がして断熱材をしっかり充填するか、現在の外壁材の上から樹脂断熱材を張り込んで、さらに通気層と新しい外壁材をもう一枚張り組む方法がベターです。床下は完全に乾燥状態を維持できるようにしなければなりません。床下の乾燥状態が担保できるのであれば、床下換気口を塞いで、樹脂断熱で完全断熱するのが最も有効です。
 施工のやり方次第で、快適な住まいにリニューアルすることは十分に可能です。