高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

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2013.08.27

床下給水管水漏れカビの対処について

質問者/pipi

築15年程、建坪36坪の平屋一戸建てです。

浄化槽清掃の際に床下水漏れ点検をしてもらったところ、床下の大半に数cm水がたまっていました。
原因は、給水管結合部がサビており、地震等でその部分がズレて水漏れしたのではということでした。給水管を固定しているコンクリート部分が地面から外れ、動くようになっているそうです。(少し地盤沈下がみられるようなのでそのせいかもしれません)
また、1年前の点検の際には床下のカビが指摘され、原因が分かりませんでしたが、床下換気口が小さいため、半年ほど前に別の建設会社に依頼し、床下換気口を大きくする工事を行ってこれいじょうひどくならないか様子をみるつもりでしたが、今回の水漏れのせいかカビがひどくなっているようです。

浄化槽の清掃会社でも修理ができるとのことで、配管の水漏れを修理して、たまった水をふき取り、カビ・白アリなども心配なので、床下のカビ除去、除湿剤(調湿材?)床下換気扇なども一緒にできますということなのですが、水漏れ修理と溜まった水を取り除くだけではだめでしょうか?

この清掃会社には、毎年床下点検後に高額な調湿材(竹炭)を勧められるため、必要ない工事まで勧められるのでは?と心配です。

このような場合の必要な処置と料金の相場を教えてください。

また、ほかに相談するとしたら、工務店で対応できるものですか?

よろしくお願いいたします。
床下は常に乾燥状態に保持し続けなければなりません。
本件は床下が水浸しになった要因が特定されている訳ですから先ず、配管等の問題を解決させ、その上で湿気除去を行い乾燥状態に致します。

配管などからの漏水が無くともカビが発生する要因として床下通気が不十分、地盤面より、床下面が低くなっているなどが考えられます。
そのままの状態で炭やゼオライトなどの調湿材を敷設しても、直ぐに飽和状態となって一時的な効果しか得られません。

床下通気を促すために床下換気扇をつけるのも一案なのですが、外部地盤面より床下面が低い場合は、通気デットスペースの腐食菌が残る場合があります。
写真で見ると土間コンクリートを敷設しているようなので、この上に砂を敷いて床下面の高さを外部より高くし、その上にポリフィルムを丁寧に敷き込むと完璧です。

そこまでやると調湿材や床下換気扇を取り付けなくとも良くなる場合があります。
床下の乾燥状態は、家の健康、住む人の健康に不可欠な条件です。
そのバロメーターは床下の構成木材の含水量です。

写真の右端の桁の下部にカビが見えますが、含水量が増えている状態になっていそうです。
上記の対応を行うと含水量が下がって行くはずです。
木材の含水計測計は、数万円で販売されており、用意している木材店や工務店が多いと思われます。
この回答書式を参考して近場の工務店さんに要請すべきでしょう。